顎木(あぎとぎ)あくみの人気小説を目黒蓮×今田美桜共演で映画化。特殊な能力を受け継ぐ者たちがいる架空の日本を舞台に、心を閉ざしたエリート軍人と、家族に虐げられる薄幸の少女の恋と異能者同士の戦いが描かれる。本作の撮影が行われたのは奈良県橿原市。“日本国はじまりの地”といわれる橿原市の町をそぞろ歩けば、映画の世界に入ったような気分を味わえるだろう。 |
奈良県のほぼ中央に位置する橿原市は、日本初の都である藤原京や、日本最古の歌集「万葉集」に詠まれた場所が数多くある歴史豊かな街である。劇中、清霞(目黒蓮)と美世(今田美桜)のお出かけのシーンなどで登場した今井町は、かつて「大和の金は今井に七分」といわれるほど繁栄を誇った町で、東西600m、南北310mのエリアに、約500棟もの江戸時代の建造物が残されている。 |
江戸時代の面影を残す情緒たっぷりな今井町を探索するなら、まずは今井まちなみ交流センター「華甍(はないらか)」へ。左右に配された翼廊が印象的な明治建築のこの建物では、今井町の歴史や観光情報などを得ることができる。虫籠窓(むしこまど)や駒つなぎなど、町屋ならではの意匠を知れば、街歩きももっと楽しくなるだろう。本町筋では、清霞と美世のお出かけのシーンやゆり江(山本未來)とのお買い物の場面が撮影された。 |
今井町の散策を楽しんだ後は、車で約10分ほどの距離にある藤原宮跡へ足を延ばしてみよう。映画では明治・大正期を思わせる時代で帝が世を治めていたが、今から約1300年前、ここ橿原でも日本史上、最初にして最大の都であった藤原京にて、持統・文武・元明の三代の天皇が世を治めていた。かつては政務を行う大極殿や天皇の住まいである内裏などがあり、藤原宮跡周辺にある「橿原市藤原京資料室」や「奈良文化財研究所藤原宮跡資料室」では、そんな当時の模型などを見ることができる。現在は、菜の花やコスモスとともに大和三山を望む眺望スポットとして、人気を集めている。 |
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『わたしの幸せな結婚』 ・発売日:Blu-ray&DVD発売中・発売元:KADOKAWA ・販売元:東宝 ・価格:Blu-ray豪華版:9,020円(税込) DVD豪華版:7,920円(税込) DVD通常版:4,400円(税込) (C)2023 映画『わたしの幸せな結婚』製作委員会 |
監督:塚原あゆ子 小説投稿サイト「小説家になろう」で投稿され書籍化された顎木あくみの同名小説を映画化。架空の明治・大正期を舞台に、家族から虐げられてきた女性が新たな人生をつかむ様を描く。監督は、ドラマ「アンナチュラル」や映画『ラストマイル』の塚原あゆ子。主演には、映画単独初主演となるSnow Manの目黒蓮を起用し、共演には『東京リベンジャーズ』シリーズの今田美桜をはじめ、高橋努、山口紗弥加、高石あかり、火野正平らが名を連ねた。 文明開化もめざましい近代日本。帝都に屋敷を構える名家の長女・斎森美世(今田美桜)は実母を早くに亡くし、幼い頃から継母と異母妹から虐げられて生きてきた。すべてを諦め、日々耐え忍んでやり過ごすだけの彼女に命じられたのは、美しくも冷酷な軍人・久堂清霞(目黒蓮)との政略結婚だった。数多の婚約者候補が逃げ出したという噂の通り、清霞は美世を冷たくあしらう。しかし逃げ帰る場所さえもない美世は、久堂家で過ごすうちに、清霞が実のところ悪評通りの人物ではないことに気づく。そして清霞もまた、これまでに言い寄ってきた婚約者たちとは違うものを美世に感じ、いつしか2人は互いに心を通わせていく。 |