映画で観た、あの場所に行ってみよう!ストラーダスクリーン名場面ロケ地ガイド
【今月の映画】しあわせのパン
心が分かち合える素朴なカフェがある町
うれしいとき、楽しいときはたくさんの人と気持ちを共有しやすいけれど、つらく悲しい思いはなかなか言葉にしにくい。『しあわせのパン』は北海道でカフェを営む夫婦と、店を訪れるさまざまな思いを抱いた人々の心の交流を描いた作品である。
北海道・月浦で、宿泊ができるカフェを経営する夫婦。この店にやって来る客は、沖縄旅行をすっぽかされた若い女性、会話がなくなった父と娘、思い出の地を見たいという老夫婦、そして風変わりな常連たちだった。妻の“りえさん”と夫の“水縞くん”は自家製のパンとコーヒー、手作りの料理で彼らの心を温め、解きほぐしていく。夫婦を演じたのは原田知世と大泉洋。ほかに余貴美子、あがた森魚、光石研らが出演し、作品に彩りを添えている。
映画のロケは洞爺湖周辺を中心に実施。その一つが浮見堂公園である。沖縄に行くはずが北海道に来ることになった女性・香織がボートに乗るシーンはここで撮影された。「浮見堂」は大正時代の初めに旅の僧が残した聖徳太子像を納めるため、1937年に建立された。2003年に落雷で焼失したが再建され、毎年7月下旬には洞爺夏祭りと合わせて「聖徳太子祭」が行われている。また、桜の名所としても知られているので、ゆっくり訪れる北の大地の春を楽しみに行ってみたい。
夫婦が営む店も実在のカフェを使って撮影されたが、残念ながら泊まることはできない。しかし洞爺湖での宿泊といえば、洞爺湖温泉が有名である。昼間は大自然を堪能、夜は海の幸・山の幸に恵まれた地元の食材に舌鼓を打ち、湖が見える温泉に漬かってのんびりと過ごす…。想像しただけでリラックスできそうだ。足湯や手湯、プールや子供向けのアトラクション施設を備えているところもあるので、家族連れにもおすすめだ。
パンを分け合うように、いいことも悪いことも誰かと分け合えば、もっと楽しくなったり、心が軽くなったりする。『しあわせのパン』の舞台・月浦は、そんな気持ちを改めて思い出させてくれる場所かもしれない。
ロケ地・洞爺湖周辺の魅力
洞爺湖周辺では5種類のブランド肉が食べられる。2008年の洞爺湖サミットで使われた高級肉「とうや湖黒毛和牛」をはじめ、「伊達黄金豚(こがねとん)」、「豊浦SPF豚」などの“ご当地肉”をホテルや飲食店、道の駅で味わってみよう。

●住所:北海道虻田郡洞爺湖町栄町58(洞爺湖町役場 経済部 観光振興課)
●TEL:0142-75-4400(洞爺湖町役場 経済部 観光振興課)
●URL:http://www.town.toyako.hokkaido.jp/tourism/(洞爺湖観光)
●アクセス:
 電車・バス/JR室蘭本線・洞爺駅よりバスで約20分
 車/道央自動車道・虻田洞爺湖ICより洞爺湖へ
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しあわせのパン

『しあわせのパン』

・発売日:発売中
・発売元:アスミック、オフィスキュー
・販売元:アミューズソフト
・価格:¥4,800+税
© 2011「しあわせのパン」製作委員会
わけあうたびに わかりあえる 気がする
Staff&Cast

監督:三島有紀子
出演:原田知世 大泉 洋
森カンナ 平岡祐太 光石 研
八木優希 中村嘉葎雄 渡辺美佐子
大橋のぞみ(声の出演) あがた森魚 余貴美子 他

Introduction

監督は、NHKでドキュメンタリーを数多く手掛け、本作が長編映画初監督となる三島有紀子。主題歌にもなっている矢野顕子と忌野清志郎の二人が歌う名曲「ひとつだけ」からインスパイアされて脚本を書き下ろし、オール北海道ロケに臨んだ。主演は、『時をかける少女』以降、数多くの映画に出演し、2012年にデビュー30周年を迎えた原田知世。夫には演劇ユニット「TEAM NACS」に所属する北海道出身の大泉洋が配役。そのほか、森カンナ、平岡祐太、光石研、八木優希、中村嘉葎雄、渡辺美佐子、大橋のぞみ、あがた森魚、余貴美子など個性的な俳優たちが脇を固め、四季の物語にスパイスを加える。

Story

東京から北海道の月浦に移り住み、湖が見渡せる丘の上でパンカフェ「マーニ」を始めた夫婦、りえさん(原田知世)と水縞くん(大泉洋)。水縞くんがパンを焼き、りえさんがそれに合うコーヒーを入れ、料理を作る。そんなマーニには、北海道から出られない青年・時生(平岡祐太)や、なんでも聞こえてしまう地獄耳のガラス作家・陽子(余貴美子)、口を利かない少女・未久とパパなど、それぞれの季節に、さまざまな思いを抱いたお客様がやって来る。