GWも終わりそろそろ夏のレジャーが気になるところだが、手軽に非日常な時間を味わいたいならハワイアン・ムード溢れる「スパリゾートハワイアンズ」はいかがだろう?東京から車でおよそ2時間。東京ドーム6個分という広大な敷地の中に設けられた5つのテーマパークは、小さい子供からお年寄りまで年齢層を問わず思いきり楽しめる仕掛けがたくさん詰まっている。ピースフルなハワイアンに包まれながら、天然温泉のプールにつかれば身も心もリラックスできることうけ合いだが、ここの歴史を知っていればより一層楽しめるはずだ。 「スパリゾートハワイアンズ」の前身である「常磐ハワイアンセンター」の誕生秘話を描いた映画『フラガール』は、厳しい現実に直面しながらも前へと進む人々の姿を描いた爽やかな物語だ。舞台となった昭和40年といえば、高度経済成長真っ只中。炭鉱町として栄えていた福島県いわき市も石炭から石油へのエネルギー革命の影響を受け、閉山の危機に追い込まれていた。そこで考えだされたのが、東北のハワイ。すなわち、豊富な温泉を活かした観光施設をつくる計画なのだが、雪降る東北、しかもリゾートとは無縁の炭鉱町にハワイを作ろうというのだから、なんとも画期的、大胆な計画だ。 “求む、フラダンサー” 蒼井優演じる紀美子は、そんな先行き不透明な時代に親友の早苗からダンスの道へ誘われる。フラショーは常磐ハワイアンセンターの目玉となるショー。「このチャンスを逃したら一生ここから出られねぇ」と彼女たちはそのダンサーになるべく新たな1歩を踏み出すが、なにせ盆踊りしかやったことがない彼女たち。SKD(松竹歌劇団)のトップダンサー、まどか先生は呆れ顔だし、町の人々は「裸踊りか」と冷ややかで…と、紀美子たちの前には問題が山積みだ。 |
しかし、どんなにつらいことがあろうとも炭鉱娘たちは笑顔で踊り続ける。そんな彼女たちが見せるフラは、重い空気が漂う町と対照的になんと鮮やかで眩しいことか。失望、誇り、絆、希望。常磐ハワイアンセンターは、町の人々のさまざまな葛藤を経てオープン初日を迎える。優雅なステップ、エネルギッシュなダンス、フラガールたちがクライマックスで魅せるひとつひとつの動きに私たちのボルテージもどんどん高まっていくことだろう。 かつて「黒いダイヤ」と呼ばれ石炭とともに栄えたいわき市は、その後見事に観光地へと変貌を遂げ、今もここスパリゾートハワイアンズでは厳しい練習を積んだフラガールたちが圧巻のステージを見せてくれる。トロピカルフラショーをはじめ、場内のやしの木一本一本にも、かつての誇り高き炭鉱人たちの想いが込められていると思うと、そこでのひとときは特別なものになるはずだ。 |
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監督:李相日 主演は松雪泰子。鼻持ちならない“東京の女”が、踊りに熱中する少女たちと接するうちに、厳しくも懐の深い教師へと変貌していく。その大きな変化を、松雪は実に見事に演じきっている。そして、蒼井優を筆頭に、炭鉱に咲く花となるフラガールたちを演じる面々もまた、厳しい特訓に耐えて、華やかな踊りを披露。本作が本格的映画女優デビューになる南海キャンディーズ・“しずちゃん”こと山崎静代の、個性光るフラと演技にも御注目! 昭和40年、閉鎖の迫る炭鉱の町を救うため、北国をハワイに変えるという、起死回生のプロジェクトが持ち上がった!目玉となるのはフラダンスショー。誰も見たことがないフラダンスを炭鉱娘に教えるため、東京からダンサー(松雪泰子)がやってきた。最初は嫌々ながら教える彼女だったが、生きるためにひたむきに踊る少女たちの姿に、いつしか忘れかけていた情熱を思い出してゆく。しかし世間の風当たりはつめたく、教える相手はドシロウト。果たして常夏の楽園は誕生するのか?オープンの日は迎えられるのか!? |
「スマイルBEST フラガール」
・発売日:発売中・発売元・販売元:ハピネット ・価格:¥2,380(税込) ・(C)2006 BLACK DIAM ONDS |