全国各地で多くの雪が見られた今冬。身を切るような寒さは身体に堪えるが、見慣れた景色を一変させる白銀の世界は新鮮なものである。今回は、そんな季節にふさわしい、雪山で描かれる熱い人間ドラマをご紹介しよう。 映画「ミッドナイト・イーグル」は、北アルプスの雪山を舞台に、特殊爆弾を搭載した米軍機の危機から、家族を守る男たちの熱いドラマを描いた作品。本作の見どころは、雪山でのアクションシーンだ。迫力あるヘリコプターや戦闘機のシーンは防衛省の全面協力のもとで撮影。また、全編を通して描かれる過酷な雪山ロケの多くは、新潟県津南町で撮影が行われたという。 |
津南町は、新潟県南部に位置する日本有数の豪雪地帯。スキー場でのウィンタースポーツはもちろん、温泉、四季折々の風景を見せる景勝地など一年を通して見どころの多いスポットだ。 主人公である戦場カメラマン・西崎らと工作員の銃撃シーン等は、津南町のスキー場「マウンテンパーク津南」のゲレンデを貸し切って撮影されたという。劇中では、そこがスキー場とは思えないほど、過酷な雪山の様子がリアルに表現されている。 ユニークなのは、同スキー場は様々な貸し切りプランを提供しており、相談に応じて、1名からでもスキー場をまるごと貸し切ることができるということだ。費用はかかるが、このようなプランを利用すれば、映画の舞台を独りじめ…というのも夢ではないかもしれない。 また、津南町にある「妙法牧場」では物語の核となる米軍機の墜落現場シーンも撮影された。妙法牧場は、春〜秋にかけて200頭以上の乳牛が放牧される広大な牧場。撮影が行われた2007年冬は、暖冬のためトラックで多くの雪を運び込んでの撮影となったという。。 日本有数の豪雪地帯がもたらす、どこまでも白い世界。その非日常的な風景は、緊迫した人間ドラマを効果的に引き立てている。一面の雪景色は、冬しか出会えない特別な風景。この冬は、その白く輝く世界を味わいに、雪国のドライブへ出かけてみてはいかがだろうか? |
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監督:成島出 邦画史上最大スケールの山岳サスペンス・アクション映画。原作は「メルトダウン」や「イントゥルーダー」などで脚光を浴びた、元・日本原子力研究所研究員という異色の経歴を持つ作家・高嶋哲夫の同名小説。主人公・西崎優二を演じるのは、今や日本映画界を代表する俳優となった大沢たかお。そして、西崎を憎みながらも特別な想いを寄せる義妹・有沢慶子役を『いま、会いにゆきます』の竹内結子、西崎とともに北アルプスの戦闘に巻き込まれる高校山岳部の後輩で東洋新聞記者の落合信一郎役を『ただ、君を愛してる』の玉木宏が演じている。監督は『油断大敵』『フライ、ダディ、フライ』でその演出力を高く評価された成島出。 厳冬の北アルプス上空で、米軍の戦略爆撃機"ミッドナイトイーグル"が消息を絶った。ちょうどその夜、山に入っていた元戦場カメラマンの西崎(大沢たかお)は偶然にも、墜落する赤い光を撮影する。ミッドナイトイーグル行方不明の極秘情報に政府内は激震。同機には日本全土を危機に陥れることができる特殊爆弾が搭載されていたからだ。しかも事件の背景には某国の陰謀があるという。首相の渡良瀬(藤竜也)は、自衛隊特殊部隊に機体回収に向かわせる。一方、西崎も後輩の新聞記者・落合(玉木宏)とともに北アルプス山中の墜落現場へと向かうが、予想外の難関が彼らを待ち受けていた。 |
『ミッドナイトイーグル スタンダード・エディション』
・発売日:発売中・発売元・販売元:ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント ・価格:¥3,990(税込) |