映画で観た、あの場所に行ってみよう!ストラーダスクリーン名場面ロケ地ガイド
【今月の映画】花のあと
藤沢周平の世界が体感できる公園
暖かな陽気に誘われ、どこかに出かけてみたくなる季節。草木や花々も輝きを増し、見る人の心を癒してくれる。藤沢周平原作の時代劇映画『花のあと』は、オープニングの美しく咲き乱れる満開の桜が印象的な作品。主演の北川景子は、この映画で男性顔負けの優れた武術の腕前を持つ武家の娘に扮し、見事な殺陣を披露している。

江戸時代、海坂藩では毎年、春になると花見が催されていた。そこで武家の娘・以登は江口孫四郎に声をかけられる。孫四郎は下級武士だったが、藩随一の剣士。彼に剣の腕前を褒められた以登は、父に孫四郎との手合わせを懇願する。そして竹刀を合わせる中、以登は孫四郎に対する恋心に気づくのだった。しかし、すでに彼女には親が決めた許婚がいる。何とか思いを断ち切ったが、その数か月後、孫四郎が罠にかけられ、江戸で自ら命を絶ったことを知る。そして以登は、孫四郎の無念を晴らそうと剣を取るのだった…。

以登が孫四郎と出会うシーンのロケ地となったのが、鶴岡公園。庄内藩主・酒井家が居城とした鶴岡城の跡に作られた公園で、鶴岡市の中心部に位置している。作品は桜の時期に撮影され、730本ある桜が美しい様子を見せているが、ここではほかにも四季折々の花を楽しむことができる。5月には藤の花が咲き、広さ1,000平方メートルのあやめ園ではあやめが見ごろ。さらに6月は、同じあやめ園に花菖蒲が優雅に咲き誇り、紫や白、紫紺の花が見事だ。公園の東側にあるバラ園では、5月下旬から11月まで色とりどりの花を咲かせており、それぞれの季節の花と触れ合うことができる。

また、鶴岡公園の中には、『花のあと』の原作者・藤沢周平に関する資料をそろえた、藤沢周平記念館もある。ここでは資料の展示のほか、朗読会や講演会など、さまざまなイベントも行われており、藤沢周平の世界により深く浸ることができる。そして公園内には、彼の作品とゆかりのある場所に案内板も設置されている。四季折々の美しい花々をながめ、小説の舞台を体感しながら、藤沢作品でお馴染みの架空の藩「海坂藩」に思いを馳せてみてはどうだろう。
ロケ地鶴岡公園の魅力

鶴岡市の中心部にある公園。城は取り壊されたが、稲荷神社「お城稲荷」から当時のたたずまいを感じることができる。また、園内にはバイオテクノロジーなどの教育・研究施設「鶴岡タウンキャンパス」もある。

●住所:山形県鶴岡市馬場町4番
●TEL:0235−25−2111(鶴岡市観光物産課)
●URL:http://www.tsuruokakanko.com/tsuruoka/paseo/index.html
●アクセス(東京から):
・東京駅→上越新幹線(2時間)→新潟市→羽越本線特急(2時間)→鶴岡駅→バス・タクシー(10分)→鶴岡公園
・羽田空港→(1時間)→庄内空港→(バス・タクシー30分)→鶴岡公園
最後の恋 最初の愛
Staff&Cast

監督:中西健二
出演:北川景子/甲本雅裕/宮尾俊太郎
   市川亀治郎/國村隼 他

Introduction

『たそがれ清兵衛』、『蝉しぐれ』、『武士の一分』など、原作が次々と映画化され脚光を浴びる時代劇小説家・藤沢周平。彼が郷里・庄内をモデルに創作した短編集「海坂藩大全」から、『山桜』に続いて2作目の映画化が実現した。悲恋を乗り越え、自らの運命と向き合いながらひたむきに生きる以登の、はかなくも美しい恋の物語。現代日本から忘れ去られてしまった「心の美」や「義」を静かに、しかし力強く甦らせる。凛としたたたずまいの主人公・以登に、『ハンサム★スーツ』の北川景子。以登の許嫁・才助に、『ぼくとママの黄色い自転車』の甲本雅裕。そして、以登が想いを寄せる孫四郎に、若手バレエダンサーの宮尾俊太郎が扮する。

Story

時は江戸時代。東北の小さな藩、海坂に暮らす組頭の一人娘・以登(北川景子)は、ある日一人の若い武士と出会う。身分は下級ながら、藩随一の剣士である江口孫四郎(宮尾俊太郎)だ。自らも男に劣らぬ剣を遣う以登は数日後、ただ一度だけ孫四郎と竹刀をまじえることに。女と侮ることなく、その家柄におもねることもなく、まっすぐに以登の剣と向き合う孫四郎。激しく竹刀を打ち合いながら以登の胸を焦がしていたものは、生まれて初めて感じる熱い恋心だった。しかしそれは、決して叶うことのない恋だった。以登には家の定めた、片桐才助(甲本雅裕)という名の風采の上がらない許婚がいたのだ…。

『花のあと』
・発売日:発売中
・発売元・販売元:バンダイビジュアル
・価格:¥3,990(税込)
©「花のあと」製作委員会


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