過去を振り返るのは勇気が要る。いい思い出もあるが、中には恥ずかしい記憶もあり、特に思春期の出来事には顔から火が出そうになるという人もいるだろう。映画『おっぱいバレー』では、弱小バレー部の中学生たちが「試合に勝ったら、先生のおっぱいを見る」というありえない約束に奮起する。思い起こせば赤面の動機も、中学生にはやる気を与えるのだ。 1979年の北九州。中学の新任教師・寺嶋美香子は赴任早々、男子バレー部の顧問になる。しかし、部員たちの頭の中は女の子のことでいっぱいで、毎日妄想ばかり。そんな彼らのやる気を引き出そうと、美香子は「あなたたちが頑張るなら、何でもする」と宣言。すると、「試合に勝ったら先生のおっぱいを見せてください」と言われてしまい、結局、約束させられるのだった…。主演は綾瀬はるか。同僚役に青木崇高、生徒の父親役で仲村トオルが出演。美香子と生徒たちの姿に笑えて泣ける映画だ。 |
作品の中ではたびたび工場群の姿が登場するが、これらは北九州が「ものづくりの街」であることを印象づけている。近年はこうした工業地帯が観光場所にもなっており、北九州でも工場の夜景を見にいくツアーが組まれている。昨年2月には、北九州市、室蘭市、川崎市、四日市市の4市が「日本四大工場夜景」を宣言。歴史あるものづくりの現場は、今や人気の観光地だ。 |
また、バレー部員が代々「宝物」を隠してきた場所とされているのは門司食糧倉庫。現在、倉庫への立ち入りは禁じられているが、同じようにレトロな雰囲気を味わえる場所が近くにある。それが「門司港レトロ」地区だ。明治22年に開港の門司港は国際貿易港として繁栄。現在は国の重要文化財の門司港駅を始めとする、歴史的な建物と近代的な建物が混ざり合った、懐かしくてモダンな街となっている。高層マンション「レトロハイマート」31階の門司港レトロ展望室からは、この街並みや関門海峡を一望できる。 |
工業都市である一方、懐かしさを感じる街並みも残る北九州。さまざまな街の表情を見て周るうちに、若かりし頃の恥ずかしい出来事もいい思い出になるかもしれない。青春時代に思いを馳せながら巡ってみよう。 |
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監督:羽住英一郎 弱小男子バレーボール部顧問の女性教師が部員たちと、試合に勝ったらおっぱいを見せると約束したことから始まる騒動を描く。水野宗徳の実話を元にした青春小説を映画化。監督は『逆境ナイン』『銀色のシーズン』の羽住英一郎。出演は、『ザ・マジックアワー』『ハッピーフライト』の綾瀬はるか、『LIMIT OF LOVE 海猿』『銀色のシーズン』の青木崇高、『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』『少林少女』の仲村トオル、『ラフ ROUGH』、『夜のピクニック』の石田卓也ほか。汗と感動を呼ぶ青春ストーリー。 1979年、北九州。戸畑第三中学の新任教師として赴任した寺嶋美香子(綾瀬はるか)は、前の学校での、ある事件から教師としての自信を失いかけていた。新天地に赴任早々、男子バレー部顧問となった美香子だが、部はまさに廃部寸前状態。部員は女の子のことしか頭になく、やる気もなければ、バレーボールすらまともに触ったことがないありさまだった。そこで彼らのやる気を引き出すために、美香子は「試合に勝ったら何でもする」と宣言するが、それに対する彼らの望みは、なんと「試合に勝ったら、先生のおっぱいを見せて!」というものだった…。 |
『おっぱいバレー (本編ディスク+特典ディスク/2枚組)』
・発売日:発売中・発売元・販売元:エイベックス・エンタテインメント、バップ ・販売元:バップ ・価格:¥5,040 (税込) ©2009「おっぱいバレー」製作委員会 |