映画で観た、あの場所に行ってみよう!ストラーダスクリーン名場面ロケ地ガイド
【今月の映画】半分の月がのぼる空
「ずっと」心に残る風景のある街
毎日の生活の中ではさまざまな出来事や出会いがあり、すぐに忘れてしまうことも多いけれど、ずっと心の中に残っている印象的なものもある。映画『半分の月がのぼる空』は、「ずっと」をテーマに入院先の病院で出会った少年と少女が育んだ純愛と、過去の失意からいまだに抜け出せずにいる医師の姿を描いた作品である。
肝炎で入院中の高校生、裕一。ある日、同じ病院に心臓病を患う少女・里香が入院する。彼女は幼いころからの闘病生活で他人との距離がうまくつかめず、裕一にもワガママにふるまうのだった。しかし次第に裕一は里香に惹かれ、そして里香も外の世界が見たいという自分の夢を叶えてくれる裕一に思いを寄せていく。そんな2人が入院する病院の医師・夏目。彼は腕のいい心臓外科医だったが妻を救うことができず、今は内科医として勤務しているのだった。橋本紡の同名ベストセラー小説が原作のこの作品は、『60歳のラブレター』『洋菓子店コアンドル』の深川栄洋監督がメガホンをとり、裕一を池松壮亮、里香を忽那汐里、そして夏目を大泉洋が演じている。
作品は原作者の出身地でもある、三重県伊勢市で撮影。思い入れを感じさせるさまざまな町並みが出てくるが、そのひとつがしんみち商店街だ。アニメ化作品でもこの通りの風景が登場したが、映画では裕一と里香が病院を抜け出し、原付や自転車で通るシーンを撮っている。地元の人たちに愛される商店街では、「伊勢の夜祭」や「しんみち屋台村」などさまざまなイベントなども行われている。
また、裕一の親友の家や雨宿りのシーンが撮影されたのは、江戸時代の問屋街・河崎。勢田川の水運を利用して発展した場所で、かつては伊勢神宮への参宮客でにぎわい、「伊勢の台所」とも呼ばれていた。現在も川沿いには昔ながらの町並みが残っているほか、古い蔵を利用したカフェや店などがあり、新たな魅力を発信している。なお、伊勢河崎の問屋のシンボルである伊勢河崎商人館は国の登録有形文化財に指定されている。
今年は20年に1度の伊勢神宮の式年遷宮で注目される伊勢市。訪れた際には、ぜひ周辺の街の様子にも触れながら、「ずっと」記憶に残る思い出をつくろう。
ロケ地・三重県の魅力

伊勢市はさまざまなことの「はじまりのまち」。伊勢神宮への参拝客を集め、神官が自宅でもてなしたのは現在の観光業のはじまりとされている。なお、伊勢の名物で定番のお土産でもある赤福は約300年前に誕生した。

●住所:三重県伊勢市本町14-6(外宮前観光案内所)
●TEL:0596-23-3323(外宮前観光案内所)
●URL:http://www.ise-kanko.jp/index.php(伊勢市観光協会)
●アクセス:
  電車/東海道新幹線・名古屋駅〜近鉄特急またはJR快速みえ・名古屋駅
     →伊勢市駅・宇治山田駅
     近鉄特急・大阪難波駅→伊勢市駅・宇治山田駅
  車/四日市IC・亀山JCT→伊勢西IC
きみは幸せでしたか?
Staff&Cast

監督:深川栄洋
出演:池松壮亮/忽那汐里/大泉洋
濱田マリ/加藤康起/川村亮介
緑友利恵/森田直幸 他

Introduction

『60歳のラブレター』の深川栄洋監督が140万部を突破した橋本紡の同名ベストセラー小説を映像化。入院先の病院で出会った純粋な少年、難病を患った少女、心に傷を負った医師が、それぞれの思いを抱え、ひたむきに生きる姿を描いた感動ラブストーリー。主人公である高校生・裕一に『横道世之介』の池松壮亮、心臓病を患う少女・里香に『BECK』の忽那汐里、2人が入院する病院の医師・夏目を『探偵はBARにいる』シリーズの大泉洋が好演した。

Story

平凡な高校生・裕一(池松壮亮)は肝炎で入院した病院で、心臓病を患う少女・里香(忽那汐里)と出会う。幼いころからの闘病生活で他人との距離感がうまく掴めない里香に振り回される裕一だったが、次第に惹かれていく。そして里香もまた、外の世界が見たいという自分の夢を叶えてくれる裕一に思いを寄せていく。そんな2人を病院の医師・夏目(大泉洋)は複雑な思いで見つめていた。夏目は腕のいい心臓外科医だったが妻を救うことができず、失意から立ち直れないまま、今は内科医として勤務しているのだった。そんな夏目と若い2人が向き合った時、物語は思いもよらない展開へと進んでいく…。

半分の月がのぼる空
・発売日:発売中
・発売・販売元:ポニーキャニオン
・価格:¥4,935 (税込)
©2010映画「半分の月がのぼる空」製作委員会


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