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【今月の映画】旅の贈りもの 明日へ
ひと足早く春を感じられる作品の舞台
人が旅に出る理由はいろいろある。その中には、人生の岐路に立たされたときや、ふと昔の出来事を思い出したときにふらりと出かけてみる、そんな場合もあるだろう。『旅の贈りもの 明日へ』は定年退職を迎えた男を中心に、結婚を控えた女性、スランプに悩むバイオリニストのそれぞれの旅の様子を描いた作品である。
大阪の大手建設会社を定年退職した仁科。25年前に離婚して以来、独身のまま孤独に過ごしてきた。ありあまる時間を埋めるように、部屋の片づけを始めた彼は古い絵手紙を見つける。それは学生時代に文通していた初恋の人から送られたものだった。当時のことを思い出した彼は、その絵手紙を頼りに、彼女が住んでいた福井へと旅に出る。同じ頃、名古屋から福井へ一人旅に出た若い女性・結花。彼女は結婚を間近に控え、幼い頃に別れた父親への想いに揺れていた。そして、スランプで夢を失いかけていたバイオリニストの久我も福井に降り立つ…。主演は前川清。結花を山田優、久我を須磨和声が演じている。
作品は福井県内で撮影が行われた。そのひとつ、丸岡城は戦国時代に織田信長の命により、一向一揆の備えとして築城。現存する天守閣の中では、日本最古であると言われている。また、この城は春になると満開の桜の中に浮かんでいるように見え、その美しい姿から霞ヶ城の別名を持つ。現在、丸岡城は霞ヶ城公園の中にあり、桜の時期には園内に植えられた400本のソメイヨシノとともにライトアップされる。
また、仁科が訪れる温泉地は芦原温泉。ここは明治時代、井戸を掘った際に約80度の温泉が湧き出したのが始まり。翌年から温泉宿が開業し、現在では40軒余りの宿が多くの観光客を迎え入れている。温泉の成分は各施設によって異なるため、さまざまなお湯が楽しめる。映画の中でも祭りのシーンが登場するが、ここでは毎年4月29日に芦原まつりを開催。「桜山車」や「人形山車」が温泉街を練り歩き、温泉街がひときわ盛り上がる日となっている。 まだしばらく寒い日が続くが、春の福井を舞台にしたこの作品を見れば、心ばかりも暖かくなるはず。一人でも、誰かと一緒でも、地元の人たちが優しく受け入れてくれる場所を思い、一足早い春を感じてみよう。
ロケ地福井県の魅力

日本海に面している福井は、越前ガニやサバ、若狭小鯛といった海の幸でも有名。作品に登場するガサエビは「越前エビ」のことで、漁獲量が少なく、鮮度が落ちるのが早いことから「幻のエビ」と呼ばれている。

●住所:福井県福井市松本3丁目16-10 職員会館ビル1階(福井県観光連盟)
●TEL:0776-23-3677(福井県観光連盟)
●URL:http://www.fuku-e.com/(ふくいドットコム)
●アクセス:
 電車/大阪方面から:JR大阪駅・特急「サンダーバード」「雷鳥」→JR福井駅
    東京方面から:JR東京駅・東海道新幹線→米原駅・特急しらさぎ→福井駅
  車/北陸自動車道・福井ICから市内へ
いま、人生の忘れ物を探す旅に出る―
Staff&Cast

監督:前田哲
出演:前川清/酒井和歌子/山田優
葉山奨之/清水くるみ/須磨和声 他

Introduction

『旅の贈りもの 0:00発』に続き、鉄道の旅を通して人々の再生を描くヒューマンドラマシリーズの第2弾。監督は『陽気なギャングが地球を回す』『ブタがいた教室』等の前田哲が務め、それぞれの理由から福井を訪れようとする3人の男女の姿を描いた。本作で映画初主演を務めたのは歌手である前川清。ふとしたことから42年前の初恋の人を思い出し旅に出る男性を演じる。共演は、『劇場版 カンナさん大成功です!』の山田優、『県庁の星』の酒井和歌子、『トテチータ・チキチータ』の葉山奨之など。

Story

大阪の大手建設会社で定年を迎えた仁科孝祐(前川清)は、25年前に離婚して以来、独身のまま孤独に過ごしてきた。ある日、部屋の片付けをしていると古い絵手紙が出てくる。それは42年前に文通していた初恋の人からのものだった。絵手紙を手にした途端、思い出が鮮やかに甦った孝祐は、彼女に会いたくなり、彼女が住んでいた福井へと旅に出る。同じ頃、名古屋から福井へと向かう香川結花(山田優)の姿があった。結婚を間近に控えた彼女は4歳の時に別れた父への複雑な想いを抱えていた。そして、もうひとり、突然スランプに陥ったバイオリニスト久我晃(須磨和声)も故郷である福井を目指していた。

『旅の贈りもの 明日へ』
・発売日:発売中
・発売・販売元:テイチクエンタテインメント
・価格:¥4,700 (税込)
©2012「旅の贈りもの 明日へ」製作委員会