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【今月の映画】奇跡のリンゴ
妻への愛が「奇跡」を生みだした舞台
周囲に反対されながらも、時間と労力、そして費用をかけて新しいことに取り組むのは至難の業だ。しかし愛する人のためなら…。その一心で無農薬のリンゴ作りに挑戦した実話を基にした映画が『奇跡のリンゴ』である。
 
リンゴ農家の息子、秋則。秋則は、子供の頃からバイクを分解して組み立て直したり、自分のバンドで使うアンプを作ったりと、物珍しいことをしたがる少年だった。けれど、そうした彼の挑戦はいつも結果に結びつかない。時を経て、高校を卒業した秋則は東京の会社に就職。しかし、実家のリンゴが台風にやられてしまい帰郷、さらにお見合いまでして同級生の美栄子と結婚することに。美栄子の家もリンゴ農家だったが、彼女は毎年、肌がかぶれたり、1カ月も寝込んでしまったりと、リンゴに使用する農薬が原因で苦しんでいた。それを見た秋則は無農薬でのリンゴ作りを始めるが…。秋則は阿部サダヲ、妻の美栄子を菅野美穂が演じ、映画『ゴールデンスランバー』の中村義洋がメガホンを取っている。

映画のロケは青森県弘前市ですべて行われた。秋則が美栄子に緊張しながらも不器用なプロポーズをするシーンは、展望台から岩木山とリンゴ園を一望できる、「独狐(とっこ)の森公園」で撮影された。独狐の森公園は小高い丘になっていて、ほかにも整備された杉並木などがある。さらにここには「松笠森遺跡」があり、縄文時代の土器や石器、平安時代後半の装飾文様がほとんどつけられていない赤褐色素焼の土器、土師器などが出土されたという。美しい眺めだけでなく、自然や歴史にも親しめる公園だ。
また、作品には「ねぷたまつり」の様子が出てくるが、ねぷたの山車が展示されている場所がある。それが市制100周年を記念して市立観光館の一部として建設された追手門広場にある、山車展示館だ。弘前市の山車は由緒あるもので、現在は七ヶ町の山車が保存されている。なお、追手門広場にはほかにも市立観光館をはじめ市立図書館、郷土文学館、旧市立図書館、旧東奥義塾外人教師館、笹森記念体育館といった施設があり、弘前の歴史や文化に触れることができる。
貧乏のどん底を経験しながらも、妻への想いから「奇跡」を生み出した秋則。秋から冬へと向かうシーズンに心温まる作品が生まれた地へ行ってみよう。
ロケ地弘前市の魅力

弘前市は青森西部の街。青森県は津軽藩と南部藩に分かれていた時代があり、津軽の中心が弘前市。これからは紅葉が美しく、弘前城のある弘前公園を始め、奥入瀬渓流など見どころが満載。時間をかけて巡りたい土地だ。

●住所:青森県弘前市大字下白銀町2-1 弘前市立観光館内(公益財団法人 弘前観光コンベンション協会)
●TEL:0172-37-5501(弘前市立観光館)
●URL:http://www.hirosaki-kanko.or.jp/web/index.html(公益財団法人 弘前観光コンベンション協会)
●アクセス:
 電車:
  JR東北新幹線・東京駅→新青森駅・JR特急つがる→弘前駅
 車:
  東北自動車道 黒石ICまたは大鰐弘前ICより20分
それは、妻への愛でした。
Staff&Cast

監督:中村義洋
出演:阿部サダヲ/菅野美穂/池内博之/笹野高史/伊武雅刀/原田美枝子/山ア 努 他

Introduction

30万部以上を売り上げた人気ノンフィクション作品「奇跡のリンゴ 『絶対不可能』を覆した農家 木村秋則の記録」を、映画『アヒルと鴨のコインロッカー』『ゴールデンスランバー』『白ゆき姫殺人事件』などで知られる中村義洋監督の手によって実写映画化。主人公の木村秋則役を『舞妓Haaaan!!!』の阿部サダヲ、妻・美栄子役を『大奥〜永遠〜[右衛門佐・綱吉篇]』の菅野美穂、秋則の義父役を『藁の楯』の山ア努が演じた。そのほか、池内博之、伊武雅刀、笹野高史、原田美枝子ら実力派俳優が脇を固める。

Story

1975年、青森県弘前市。リンゴ農家の木村秋則(阿部サダヲ)は、年に十数回散布する農薬による皮膚のかゆみを感じていた。一方、妻の美栄子(菅野美穂)の症状はさらにひどく、皮膚はところどころがかぶれ、数日も寝込んでしまうほど。そんな妻の姿を見た秋則は「絶対に不可能」とされる無農薬によるリンゴ栽培を決意する。しかし、幾度にわたる失敗により収入が減り、妻と幼い娘3人は経済的に貧しい日々を過ごすはめに。反対する者が周りに増えていき、秋則の心は徐々に光を失っていくが、絶望の果てに一筋の光を発見する。

『奇跡のリンゴ (特典DVD付2枚組)』
・発売日:発売中
・発売・発売元:東宝
・価格:¥4,700+税
© 2013「奇跡のリンゴ」製作委員会