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【今月の映画】包帯クラブ
包帯で人の心の傷を癒し、前を向かせてくれる作品の舞台
人はほんの些細なことでも心に傷を抱くときがある。美容院で変な髪型にされた、努力しても逆上がりができない、あるいは友達と和解できず長い年月が経ってしまった…。『包帯クラブ』は人が「心の傷」を持つ場所に「手当て」として包帯を巻いて回る若者たちの物語である。
 
女子高生のワラがケガの治療に行った病院の屋上。両親は離婚し、母親はパートで残業続き。その屋上から見えたのは父親との思い出の場所だった。屋上の手すりに上がったワラは「どうせ…」とつぶやく。そこへ入院中の高校生・ディノがやってくる。ディノはワラが死のうとしていると直感。ディノは「そうなるのはここにお前の心の血が流れてるからだ」と言い、「手当て」だとワラの包帯を手すりに巻き付けるのだった。別の日、ワラは親友から公園での失恋話を聞かされ、公園のブランコに包帯を巻いた。その写真がきっかけで、ワラたちは心の傷に包帯を巻く「包帯クラブ」を立ち上げる―。ワラは石原さとみ、ディノは柳楽優弥が演じている。

この作品は群馬県高崎市でロケが行われた。ワラが包帯を巻いたブランコがあるのは高崎公園。包帯クラブを立ち上げた高崎市役所から5分程度のところにある高崎公園は、ブランコのほかにも遊具があり、休日は家族連れでにぎわっている。また、これとは別に噴水のある木々に囲まれた場所があり、春は桜、夏は木陰で避暑、秋は銀杏の色が変わる姿を楽しみ、冬は散策と、1年を通して心を癒してくれる場でもある。
また、1936年から高崎市の人々を見守ってきた白衣大観音も包帯が巻かれた場所のひとつだ。高さ41.8メートル、重さ約6000トンで、建設当時は東洋一の大きさだったそう。「体内拝観」もでき、中には20体の仏様や高僧の像がある。ちょうど観音様の肩の高さ、9階まで上ることができる。バレンタインデーには包帯ではなく、赤い糸を観音様の小指に巻き、その先を自分の小指に絡ませて良縁を願うという「赤い糸祈願祭」も行われている。
人生は傷つくことも多いが、そればかり気にしていては前に進めない。包帯クラブの若者たちが生き生きと描かれた高崎で、ワラたちに背中を押してもらおう。
ロケ地高崎市の魅力

群馬県は「富岡製糸場と絹産業遺産群」の世界遺産登録で盛り上がっているが、高崎市には「群馬県立日本絹の里」がある。ここでは資料展示のほか、絹を使った染織体験もでき、群馬県の蚕糸絹業の足跡を紹介している。

●住所:群馬県高崎市八島町32番地2 岩崎ビル2階(一般社団法人高崎観光協会)
●TEL:027-330-5333(一般社団法人高崎観光協会)
●URL:http://www.takasaki-kankoukyoukai.or.jp/(一般社団法人高崎観光協会)
●アクセス:
 電車:
  上越・長野新幹線 東京駅→高崎駅
 車:
  関越自動車道・高崎IC・高崎玉村スマートIC・藤岡ICより約60分
あの包帯がなければ、ただの10代だったと思う。
Staff&Cast

監督:堤 幸彦
出演:柳楽優弥/石原さとみ/田中 圭/貫地谷しほり/関めぐみ/佐藤千亜妃/風吹ジュン/岡本 麗/大島蓉子 他

Introduction

心に傷を負った人々を癒すため、傷ついた場所に包帯を巻いて回る「包帯クラブ」を結成した少年少女たちの物語。天童荒太が書き下ろした同名小説を原作に、『劇場版SPEC』シリーズや『エイトレンジャー』の堤幸彦監督が実写映像化。少し変わった少年・ディノを『許されざる者』の柳楽優弥が、ディノと出会う女子高生ワラを『幕末高校生』の石原さとみが演じた。そのほか、『図書館戦争』の田中圭、『白ゆき姫殺人事件』の貫地谷しほり、『県庁おもてなし課』の関めぐみなど、注目の若手俳優が集結した。

Story

関東近県に暮らすディノ(柳楽優弥)、ワラ(石原さとみ)、タンシオ(貫地谷しほり)、ギモ(田中圭)、リスキ(佐藤千亜妃)は、傷ついた人の傷ついた場所に包帯を巻くという活動を行う「包帯クラブ」を結成する。しかし、他人の傷に包帯を巻きながら、彼らもまた日々悩み、傷ついていた。ワラは両親の離婚や進路、タンシオは恋愛、リスキは家計。ギモも人には言えないトラウマを抱えており、そしてディノにも…。他人の傷を知ることで、自分の傷と向き合い始めるワラたち。ところが包帯クラブの活動を中傷する声があがりはじめ、包帯クラブに危機が訪れる。

『包帯クラブ 【通常版】』
・発売日:発売中
・発売・発売元:ポニーキャニオン
・価格:¥3,800+税
© 2007「包帯クラブ」製作委員会