あなたは覚えているだろうか、初めて「親友」と呼べる人の存在を感じた日のことを。語り合い、助け合える親友がいるのは心強いもの。今回の作品『君に届け』は、幼いころから友達ができなかった女子高生が親友と出会い、さらに大切な人とも巡り合う青春ラブストーリーだ。 |
高校生の爽子はおとなしい性格で、ロングヘアで常にうつむき加減という見た目もあり、同級生からは「貞子」と呼ばれて避けられていた。そんな彼女は、高校の入学式当日、道に迷っていた風早翔太という少年に出会う。同じ学校の新入生だった彼は、爽子と同じクラスだった。ほかの同級生たちが爽子を避ける中、風早だけは彼女に積極的に声をかける。さらにクラス行事の肝試しをきっかけに、千鶴とあやね、龍という友達ができ、孤独だった爽子の日々は変わっていくのだった。 |
同名のコミックを実写化したこの作品、爽子役は多部未華子、風早は三浦春馬が演じている。映画のロケは栃木県足利市・佐野市を中心に実施。「渡良瀬橋」のかかる「渡良瀬川」には河川敷公園やサイクリングロードがある。ここでは爽子が友達たちと話すシーンが撮影され、その背景に渡良瀬橋が登場している。夏になると、花火大会や大型親水施設の渡良瀬ウォーターパークも開園するそうなので、季節によって変わる渡良瀬川の雰囲気を楽しんでみよう。 |
また、爽子の父親が所属するオーケストラの公演で使われたのは、「佐野市文化会館」。初めて爽子が父親に本心を打ち明けたシーンは同会館のロビーで撮影された。ここには大ホール、小ホール、展示室、会議室、和室があり、ホールでは有名ミュージシャンのコンサートや地元のイベントなどが開催されている。また、展示室でもいろいろな企画が行われており、地元の人たちが楽しみ、また教養を深める場所として親しまれている。 爽子が風早と出会ったことで前向きになれたように、人はふとしたきっかけで変われるもの。それによって周りにも変化が起き、さまざまな化学反応を起こしていく。新しい年の始まり、プラス思考でいい1年を過ごそう。 |
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監督:熊澤尚人 シリーズ累計1400万部突破の椎名軽穂による同名少女マンガを実写映画化。見た目の暗さから、浮いた存在だった少女が、誰からも好かれる人気者の少年とクラスメイトになったことから少しずつ変わっていく。そんな2人の恋模様を、映画『夜のピクニック』の多部未華子と『永遠の0』の三浦春馬がみずみずしく描いた。また、2人を見守る友人たちに蓮佛美沙子、桐谷美玲、夏菜、青山ハルといった若手人気俳優が集結。監督は『近キョリ恋愛』の熊澤尚人が務めた。 おとなしい性格で、ロングヘアで常にうつむき加減という陰気な容姿のせいで「貞子」と呼ばれてクラスメイトから避けられてきた黒沼爽子(多部未華子)。一方、明るく爽やかで、誰に対しても分け隔てなく接する風早翔太(三浦春馬)は、男女問わず誰からも好かれる人気者だった。そんな風早は入学式の当日、爽子と出会う。偶然にも同じクラスであった爽子に対し、みんなと同じように明るくフレンドリーに接してくれる風早を、爽子は戸惑いつつも次第に憧れと尊敬のまなざしで見るようになっていた。 |
『【BD】 君に届け』
・発売日:発売中・発売・発売元:バップ ・価格:¥5,800+税 © 2010映画「君に届け」製作委員会 © 椎名軽穂/集英社 |