映画で観た、あの場所に行ってみよう!ストラーダスクリーン名場面ロケ地ガイド
【今月の映画】半次郎
突き進むために背中を押してくれる作品の舞台
「新たな挑戦をしたいけれど、どうしたらいいのか分からない」…そんな思いに駆られたことはないだろうか。しかし、その答えは一朝一夕に出るものではない。『半次郎』は幕末から明治維新にかけて活躍した中村半次郎が、変化する時代の中でどう考え、どう生きたかを描いた作品だ。
半次郎は貧しい下級武士の家で育ったが、武道に打ち込み、剣の腕を磨いていた。ある時、薩摩藩の若侍たちの中心的存在である西郷吉之助(後の西郷隆盛)が京に行くと聞いた半次郎は、それに加わり、剣の腕前と度胸のよさで名を上げる。さらに戊辰戦争での活躍を機に、明治新政府において陸軍少佐にまで上りつめるが、権力闘争に敗れた西郷隆盛が下野。桐野利秋と名を改めていた半次郎も西郷とともに薩摩へと戻る。しかし、新政府に不満を抱く若者たちを見ていられず、反旗を翻すのだった。
主演は榎木孝明。出演だけではなく、約13年をかけて企画、キャスティングなども行った。撮影は熊本市で行われた。西南戦争の激戦のシーンに使われたのは「二俣橋」。二俣橋は熊本市の南に位置する下益城郡美里町にあり、江戸時代に架けられたもの。ここは釈迦院川と津留川という2つの川の合流点で、二俣橋と直角になるように二俣福良渡という橋も作られた、全国でも珍しい“兄弟橋”である。また、毎年10月から2月の午前11時半頃からは水面にハートのシルエットが映し出されるそう。この時期限定の景色はぜひ見ておきたい。
また、半次郎が少佐として過ごした家の中は、「小泉八雲熊本旧居」で撮影された。『耳なし芳一』などの怪談で知られる小泉八雲だが、ここに住んでいた当時は第五高等中学校(現在の熊本大学)で英語教師をしながら執筆活動を行っていた。もともとは別の場所にあったものを、熊本市の中心部・熊本城から徒歩10分の場所に移築し、老朽化の激しかった建物も全面改修。八雲が暮らしていた当時の姿によみがえらせた。現在は彼の足跡を知る展示のほか、怪談の朗読会も行われている。そのほか、上級武家屋敷、旧細川刑部邸、三角西港内にある高田回漕店などでも撮影が行われている。
年が変わり1カ月以上がたった今、まだ立ち止まっているようなら、半次郎のように前進する方法を考えて実行してみては。それはいつか花開くきっかけになるのだから。
ロケ地熊本県の魅力

熊本県は九州のほぼ中央にあり、水が豊富なことでも有名。環境省が選ぶ「昭和の名水百選」「平成の名水百選」でそれぞれ4カ所ずつが県内から選ばれている。また温泉も多く、気軽に日帰り温泉を楽しめる場所が多数ある。

●住所:熊本市中央区水前寺6-5-19 熊本県住宅供給公社ビル3F(熊本県観光連盟)
●TEL:096-382-2660(熊本県観光連盟)
●URL:http://kumanago.jp/(熊本県観光サイト なごみ紀行 くまもと)
●アクセス:
 電車/東海道新幹線 東京駅→新大阪駅→山陽・九州新幹線 新大阪駅→熊本駅
 飛行機/羽田空港→阿蘇くまもと空港
 車/九州自動車道・植木ICより熊本市内へ約40分
たとえ命を捨てても、オイどんたちが戦う意味は必ずや誰かに届く
Staff&Cast

監督:五十嵐匠
出演:榎本孝明/AKIRA/白石美帆/津田寛治/坂上忍/永澤俊矢/雛形あきこ/葛山信吾/竜雷太 他

Introduction

幕末維新を駆け抜けた薩摩の快男児・中村半次郎の生涯を描いたスペクタクル大河ロマン。主演を務めた俳優の榎木孝明が約13年をかけて企画を実現、キャスティングなども自ら行った。半次郎の親友・永山弥一郎役を演じたのは時代劇初挑戦のEXILEのAKIRA、半次郎と想いを通わせる娘・さと役には白石美帆が選ばれた。そのほか、津田寛治、坂上忍、永澤俊矢、雛形あきこ、葛山信吾、竜雷太などの実力派俳優が集結。監督は映画『長州ファイブ』の五十嵐匠が務めた。

Story

幕末の動乱期。薩摩藩の貧しい下級武士であった中村半次郎(榎木孝明)は、ある時、若侍たちの中心的存在で、後に西郷隆盛と名を改める吉之助(田中正次)が京に行くことを耳にする。その一行に加わった半次郎は、人並み外れた剣の腕前と度胸のよさからたちまち京で名を上げる。さらに、長州藩の鮎川小次郎(葛山信吾)や薩摩藩の永山弥一郎(AKIRA)らと交流を深め、維新の理想を胸に抱いていくのだった。やがて戊辰戦争が勃発。薩摩藩が加わる新政府軍は幕府軍から勝利を勝ち取り、半次郎は明治政府の陸軍少将まで上りつめる。

『半次郎』
・発売日:発売中
・発売元:ミッドシップ
・販売元:ポニーキャニオン
・価格:¥3,800+税
© 2010「半次郎」製作委員会