幼なじみや学生時代の友達は、大人になって親しくなった人とはまた違うよさがある。思い出話に花が咲くだけでなく、長い知り合いならではの結びつきは、なにかが起こった際に自然と協力し合える特別なものだ。映画『あさひるばん』は、高校時代、青春をともにした大人たちが、「マドンナ」のために結束するという、笑いと涙の物語である。 |
舞台は宮崎。同じ高校の野球部員であった浅本、日留川、板東はその名前から「あさ」「ひる」「ばん」と呼ばれていた。そんな彼らが久しぶりに故郷で再会する。実は「あさひるばん」トリオのマドンナで野球部のマネージャー・阪元幸子が重い病だと、彼女の娘・有三子から知らされたのだった。さらに幸子が野球部の監督でもあった父・雷蔵と絶縁状態であること、有三子が2日後に結婚式を控えていることを聞き、3人は幸子と有三子、そして雷蔵の幸せのために奔走する…。監督は『釣りバカ日誌』の原作者・やまさき十三。浅本を國村準、日留川を板尾創路、坂東を山寺宏一が演じている。 |
映画のロケは宮崎県内で行われた。浅本と雷蔵が釣りをしているのは「綾南川」。この川が流れる東諸県郡綾町は、町の面積の8割が森林に覆われている。そうした豊かな自然が評価され、2012年、町はユネスコ エコパークに登録された。綾南川も水質が非常によく、上流には日本一の規模を誇る常緑広葉樹の照葉樹林が広がっている。6月から9月にはアユ釣りができるが、役場への事前申請が必要だ。 また、有三子の披露宴のシーンは、「フェニックス・シーガイア・リゾート」で撮影された。ここはスパや温泉のほか、ゴルフやテニス、乗馬などさまざまなアクティビティーが楽しめる。また、作品に登場したコテージ・ヒムカのプールサイドではバーベキューも可能。今年は4月29日〜5月5日と7月1日〜9月30日に実施される。 |
そのほか、「あさひるばん」トリオが幸子の入院する病院へと向かうシーンを撮影した「日南海岸」もこれからの時期、ドライブにピッタリのスポットだ。 気候もよくなるこの時期。「あさひるばん」トリオのような気が置けない仲間と思い出を語り合う旅に出かけてみよう。 |
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監督:やまさき十三 連載35 年を迎え、映画シリーズ第22作を誇る『釣りバカ日誌』の生みの親・やまさき十三が、72歳で初監督に挑戦。さらに原作・脚本も手がけている。出演は「あさ」こと浅本役に國村隼、「ひる」こと日留川役に板尾創路、「ばん」こと板東役に山寺宏一、3人が憧れたマネージャー幸子役に斉藤慶子、その娘に桐谷美玲、幸子の父親である雷蔵役に西田敏行が選ばれた。そのほか、雛形あきこ、間寛平、温水洋一、松平健ら豪華俳優陣が共演している。 高校球児の浅本(國村隼)、日留川(板尾創路)、板東(山寺宏一)は、名字から「あさひるばん」と呼ばれていた。マネージャーの幸子(斉藤慶子)に惚れていた3人は、甲子園まであと一歩のところでライバル校の選手・野沢(松平健)に打たれて敗退してしまう。それから30年後。3 人の元に突然、幸子の娘・有三子(桐谷美玲)から手紙が届く。憧れの幸子が病気であること、そして娘がいること、果たして父親は誰なのか…驚きを隠せない3人は、故郷の宮崎で再会するが、野球部の監督で、幸子の父親である雷蔵(西田敏行)と対決することになり…。 |
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『あさひるばん』
・発売日:発売中・発売・販売元:よしもとアール・アンド・シー/小学館 ・価格:¥3,800+税 © 2013やまさき十三/「あさひるばん」製作委員会 |