映画で観た、あの場所に行ってみよう!ストラーダスクリーン名場面ロケ地ガイド
【今月の映画】自虐の詩
偶然の出会いが人生を変える作品の舞台
恋人同士が夫婦になるまでにはさまざまな形がある。あっという間に意気投合し、短い交際期間で結婚に発展する人たちもいれば、長く同棲生活をした後に結婚というパターンもあるだろう。『自虐の詩』は偶然の出会いから同棲を始めたある男女の姿を描いた作品である。
宮城県の海沿いの町・石巻から上京した幸江。彼女は無口で乱暴者のイサオと同棲していた。不幸ばかりだった故郷を離れ、大阪の下町で暮らす幸江は、イサオといることに小さな幸せを感じていた。そんな折、幸江の妊娠が判明。イサオはそれに何の反応も示さなかったが、ある日、幸江に思いがけない出来事が起きる…。監督は堤幸彦。幸江を中谷美紀、イサオを阿部寛が演じた。
映画は大阪を中心にロケを実施。イサオが倒れていたシーンは「通天閣本町商店街」で撮影された。大阪市営地下鉄堺筋線から通天閣までの約300メートルの通りには、新旧さまざまなこだわりの飲食店が並んでいる。ほかにもインドネシア雑貨や鉄道模型の店、近くには天王寺動物園もあり、独特の雰囲気を醸し出している。また、大阪のシンボルともいえる通天閣の下には、堺市出身の棋士・坂田三吉をたたえた王将碑があり、毎年7月には「王将祭」が開催されているそうだ。
また、映画には「ジャンジャン横丁」という通りも登場する。今はレトロな通りとして観光地にもなっているが、かつては将棋場が多くあった。今も残っている将棋場では、将棋を指す人たちの姿をガラス戸越しに見ることができる。ちなみに、この通りの正式名称は、「南陽通商店街」だが、昭和初期、この通りの飲み屋に三味線の流しがひときわ多かったことから、ジャンジャン横丁という愛称がつき、今では愛称の方が有名になっている。
 
幸江は故郷から遠く離れた土地で多くの人たちに助けられながら、幸せをつかむ。大阪の街は幸江が感じたように「ひとりじゃない」と思わせてくれる人情豊かな場所である。
ロケ地大阪市の魅力

観光名所も食べ物も“ならでは”のものが多い大阪。そのひとつが「串かつ」だ。特に通天閣のある新世界エリアには、串かつの店が多い。さまざまな具材がカラッと揚げられ、何本でも食べられそう。ただし、ソースは二度づけ禁止!

●住所:大阪市中央区南船場4-4-21 りそな船場ビル5階(大阪観光局)
●TEL:06-6282-5900(大阪観光局)
●URL:http://www.osaka-info.jp/jp/(大阪観光局)
●アクセス:
 電車/JR東海道新幹線・東京→新大阪
 車/都市高速・北浜方面出口より大阪市内へ
笑いあり、涙ありの怒濤のエンタテインメント!
Staff&Cast

監督:堤 幸彦
出演:中谷美紀 阿部 寛 西田敏行 他

Introduction

原作は、1985年から1990年まで「週刊宝石」で連載(85年〜90年)され、“日本一泣ける4コマ漫画”と絶賛された業田良家の同名漫画。『嫌われ松子の一生』で数々の映画賞を独占した中谷美紀が、くすんだ服、ノーメイクで主人公の幸江を生き生きと演じた。無口で乱暴者、パンチパーマのイサオを演じたのは『テルマエ・ロマエ』シリーズの阿部寛。幸江の父・家康には西田敏行。そのほか、カルーセル麻紀や遠藤憲一、松尾スズキ、蛭子能収など、異能派俳優が色を添え、地べたに生きる人間たちを個性いっぱいに映し出している。

Story

大阪・通天閣のふもとのひなびたアパートで、無口で乱暴者の夫・イサオ(阿部寛)と暮らす幸江(中谷美紀)の人生は不運と貧乏にまみれていた。子供の頃から自分を蔑み、愛を求めていた幸江を初めて心から愛してくれたイサオ。気に入らないことがあればすぐにちゃぶ台をひっくり返すが、それでも幸江はイサオと一緒にいられるだけで幸せだった。そんなある日、幸江は子供を授かる。喜んでイサオに報告する幸江だったが、それを聞いたイサオは黙って姿を消してしまう。数日後、身重の幸江は歩道橋から滑り落ち、生死をさまようことに…。

『自虐の詩 プレミアム・エディション』
・発売日:発売中
・発売・販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント
・価格:¥4,700円+税
© 2007「自虐の詩」フィルムパートナーズ