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【今月の映画】ニライ カナイからの手紙
人々の優しさが少女を成長させる島
あなたが本当にやりたいと思っていることは何だろう? 仕事であれ、趣味であれ、新しい一歩を踏み出すには勇気も周りの人たちの協力も必要だ。映画『ニライ カナイからの手紙』は、沖縄・竹富島で祖父と暮らす少女が高校卒業と同時に上京、仕事をしながら幼い頃に別れた母親を探す物語だ。
沖縄本島から南にある八重山諸島。その中のひとつ、竹富島で暮らす風希は、東京に行った母親との再会を待ちながら祖父と生活していた。祖父は郵便局で働く無口な男だったが、風希は島の人や学校の友達に囲まれながら、祖父の仕事を手伝うまでに成長。そんな彼女にとっての励ましは、毎年、誕生日に届く母親からの手紙だった。祖父には20歳まで島から出るなと言われていたが、18歳の時の母親の手紙に背中を押され、東京で写真の勉強を始める…。主演は蒼井優。比嘉愛未が風希の友人役で出ている。
映画のロケ地となった竹富島は、石垣島から高速船で約10分の沖合にある、周囲約9キロの小さな島。風希の祖父が働く郵便局は、実際の建物ではなく民家を改装したもので、突堤のポストもロケ用に作られたが、この突堤は2005年に国の有形文化財に登録されている。西桟橋はその名の通り、かつては桟橋として使われていたが、今は美しい夕焼けが望める場所として知られている。
また、幼い風希が母と遊んだシーンや幼なじみの少年と語り合うシーンは、コンドイビーチで撮影された。コンドイビーチは島の西側にあり、白い砂浜と青い海とのコントラストが見事な竹富島を代表する浜辺。遠浅でほとんど波がなく、シュノーケリングには不向きだが、のんびりと過ごすのには最適な場所だ。ほかに海沿いのシーンはコンドイビーチと反対の、島の東側にあるアイヤル浜でも撮影されている。 自分の想いを叶えるときには困難も伴う。現実と向き合ったときにはつらさもある。それでも風希のように、親しい人たちの優しさという支えがあれば、夢に近づけるのではないだろうか。
ロケ地竹富島の魅力

竹富島は、赤瓦の民家と白砂の道など、今も沖縄の伝統的な町並みが残っている。竹富島の生活用具は国の重要有形民俗文化財に、町並みは国の指定重要伝統的建物群になっており、豊かな自然と文化の残る島だ。

●住所:沖縄県石垣市美崎町1-5
●TEL:0980-82-5445(竹富町観光協会)
●URL:http://www.painusima.com/(竹富町観光協会)
●アクセス:
 飛行機/羽田空港→石垣空港→バスで石垣港離島ターミナルへ→高速フェリーで竹富島へ
おかあ、いま、どこにいる?
Staff&Cast

監督:熊澤尚人
出演:蒼井 優 平良 進 南 果歩
金井勇太 かわい瞳 比嘉愛未
中村愛美 斎藤 歩 前田 吟 他

Introduction

ミュージック・ビデオなどの監督を務め、2004年には短編オムニバス映画『TOKYO NOIR トウキョーノワール〜Birthday〜』でポルト国際映画祭最優秀監督賞を受賞した熊澤尚人監督。『君に届け』や『近キョリ恋愛』など人気コミックの映像化にも定評のある熊澤監督が初めて挑戦した劇場長編映画。日本アカデミー賞の最優秀助演女優賞や新人俳優賞など多くの賞を受賞し、CMなどでも独創的な世界観を表現している蒼井優が初単独主演を務めた。共演には、南果歩、前田吟といったベテラン俳優陣と金井勇太、比嘉愛未などの若手実力派俳優が揃った。

Story

沖縄本島から南にある八重山諸島。その中のひとつ、竹富島で、父親の死後、東京に行った母親・昌美(南果歩)との再会を待ちながら、風希(蒼井優)は郵便局長の祖父・尚栄(平良進)と2人で暮らしていた。彼女の宝物は、毎年、誕生日に届く母親からの手紙。いつの頃か亡き父親のカメラを見つけ、写真の練習を始める風希は、「20歳になったらすべてを話す」という母親との約束を信じて、高校卒業を機に、尚栄の反対を押し切って上京する。東京で忙しい日々を過ごす風希は、やがて20歳の誕生日を迎えるが…。

ニライ カナイからの手紙
・発売日:発売中
・発売元:IMJエンタテインメント・ポニーキャニオン
・販売元:ポニーキャニオン
・価格:¥2,500円+税
© 2005 エルゴ・ブレインズ


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