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【今月の映画】チェスト!
「遠泳」で子供たちが成長する姿を描いた作品の舞台
悩みは大人だけのものではない。子供にも大なり小なり悩みがあるものだ。中には大人になって振り返れば笑い話になるようなこともあれば、簡単には打ち明けられないこともあるだろう。『チェスト!』は、そんなさまざまな気持ちを抱えた子供たちが、小学校生活最後の遠泳大会をきっかけに成長するストーリーだ。
東京から鹿児島の小学校に転校してきた少年・八代智明。彼はクラスメートと打ち解けられず、毎年恒例の遠泳大会も全員が出ると言うなか、自分は出場しないと譲らない。しかし、智明の泳ぎはうまかった。それを見た同じクラスでカナヅチの吉川隼人と成松雄太が智明に泳ぎを教えてほしいと懇願する。練習を通して3人に友情が芽生えるが、そのなかで、隼人と雄太は智明が大会に出ない理由を知るのだった…。作品では3人のクラスメート役として、現在、ドラマ「花燃ゆ」や「夜行観覧車」などで活躍する宮崎香蓮が重要な役割を演じている。
物語の舞台で、ロケ地でもあるのが鹿児島県。遠泳大会が行われた錦江湾は、正式名称を「鹿児島湾」といい、薩摩半島と大隅半島に挟まれた場所を指す。錦江湾という呼び名は、九州を治めた島津家の武将・家久が詠んだ句にちなんだものといわれている。錦江湾は南北80キロ、東西20キロの入り組んだ湾で、この周辺には霧島錦江湾国立公園などの風光明媚な公園があり、家久が思わず一句詠んだ気持ちも分かるだろう。
また、実際に錦江湾では毎年遠泳大会が行われている。「桜島・錦江湾横断遠泳大会」という名称で戦前から親しまれながらも、一時期中断されていたが、1987年に復活。コースは桜島小池海岸から鹿児島市・磯海水浴場までの4.2キロ。グループ対抗戦で毎年7月に実施されているが、昨年と今年は天候不良のため、残念ながら中止となっている。美しい大自然を海から眺めながら、グループで協力し合って泳ぐのはいい思い出になりそうだ。
気持ちのなかで折り合いがつかず、つらい時期を過ごすことは誰にでもある。そんな時には隼人や雄太、智明たちの勇気を思い出しながら雄大な景色に触れてみよう。
ロケ地鹿児島の魅力

鹿児島最大の繁華街といえば、天文館通り。この天文館の電車通りなどを会場に行われる南九州最大の祭りが、11月2日、3日の「おはら祭」。民謡「おはら節」に合わせた手踊りやさまざまな催し物が行われる。

●住所:鹿児島県鹿児島市中央町10 キャンセ7F(鹿児島観光コンベンション協会)
●TEL:099-286-4700(鹿児島観光コンベンション協会)
●URL:http://www.kagoshima-yokanavi.jp/index.html(よかとこかごんまナビ)
●アクセス:
 飛行機/羽田空港→鹿児島空港→いわさきバスネットワーク、
     または南国交通バスにて鹿児島市内方面へ
 フェリー・車/大阪南港→志布志港→九州自動車道・鹿児島北ICから市内へ
仲間がいるから挑戦できる。
Staff&Cast

監督:雑賀俊郎
出演:高橋賢人 御厨響一 中嶋和也 宮ア香蓮
松下奈緒 嶋政宏 大坪千夏 小林 隆
北村栄基 榎木孝明 羽田美智子 他

Introduction

毎年夏に行われる、鹿児島の伝統行事「錦江湾横断遠泳大会」を通じて、お調子者の小学生たちが自分自身を乗り越えるグローイングアップムービー。約4キロの遠泳に挑む小学生たちが、それぞれの葛藤を乗り越え、成長していく様子を描いた。監督は映画『リトル・マエストラ』の雑賀俊郎が務める。遠泳に挑む主人公の少年たちを生き生きと演じるのは、『おっぱいバレー』の高橋賢人をはじめ、御厨響一、中嶋和也 宮ア香蓮といった期待の新人。そのほか、出演作が相次ぐ『砂時計』の松下奈緒が、出演・音楽も担当している。

Story

やんちゃで正義感が強いクラスの人気者・吉川隼人(高橋賢人)は「負けるな! 嘘をつくな! 弱いものをいじめるな!」という鹿児島伝統の魂を受け継いでいたが、たったひとつだけ"ウソ"をついていた――それは、カナヅチだということ。これまで毎年夏に開催される伝統行事「錦江湾横断遠泳大会」への参加を仮病で逃げていた隼人だったが、小学校生活最後となる今年は、愛情たっぷりの父親(嶋政宏)の指導と、学校のマドンナ・なっち先生(松下奈緒)の誘いを断れず、参加することになってしまう。謎多き転校生と過敏性腸症候群に悩む個性豊かなクラスメートと練習を始めるが、思いもよらない事件が発生する。

『チェスト!』
・発売日:2008年9月17日
・発売元:「チェスト!」製作委員会
・販売元:ポニーキャニオン
・価格:¥3,800円+税
© 2008「チェスト!」製作委員会