子供のころに仲のよかった友達が、大人になるにつれ音信不通になってしまうことは多い。本作は、同じ小学校に通っていた3人が大人になり、思わぬ形で再会する物語だ。 |
水槽に入れるアクアプラントの専門店を営む青年・遠山智史。経営はあまり芳しくなかったが、昔からの夢をかなえた彼はこの仕事に没頭していた。ある晩、知らない女性が店を訪れる。「森川鈴音」と名乗る彼女は、智史に会うといきなりアルバイトをさせてほしいと申し出る。不審に思った智史だったが、一緒にいるうちに鈴音は「滝川花梨」という幼なじみであることに気付く。智史と花梨は、もう一人の幼なじみである五十嵐佑司を探し出すが…。智史を演じたのは、幅広い役をこなす個性派俳優の山田孝之。長澤まさみが花梨を、塚本高史が佑司を演じる。 |
映画はさまざまな場所でロケが行われたが、小学生時代の3人が遊んでいた印象的なシーンは、山梨県甲斐市にある「伊豆ノ宮溜池」で撮影された。映画のなかでは廃バスが置かれており、子供たちの秘密基地という雰囲気を醸し出していたが、実際は農業用の溜池。作品中ではもともと花梨と佑司だけの場所だったが、のちに佑司と友達になった智史も加わる。その神秘的な様子や3人の密接な関係は、木々に囲まれた伊豆ノ宮溜池だからこそ出せたものであろう。 |
また、山梨といえばワインが有名。11月上旬には「ワインツーリズムやまなし」という、県内各地のワイナリーを巡るイベントが行われる。今年から甲斐市もこれに参加。配布されたガイドブックを元に、醸造家や地元の人と交流しながら自由にワイナリーを回ることができる。なお、伊豆ノ宮溜池の近くには、「サントリー登美ヶ丘ワイナリー」があり、独自の見学ツアーやセミナーを実施。新宿からだと約2時間で行けるので、伊豆ノ宮溜池を見て、ワインも楽しむ小旅行を計画するのもよさそうだ。 『そのときは彼によろしく』のような、懐かしい仲間との久しぶりの再会。最初はぎこちなくとも、旅はそんな距離をも縮めてくれるかもしれない。 |
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監督:平川雄一朗 原作は、『いま、会いにゆきます』の市川拓司によるロングセラー同名小説。監督を務めたのは、本作が自身初の監督作品となった、『ツナグ』『ROOKIES 卒業』などの平川雄一朗。『海街diary』の長澤まさみ、『MONSTERZ モンスターズ』の山田孝之、『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』の塚本高史ら3人を主演に迎えて実写映画化した。共演には、『アゲイン 28年目の甲子園』の和久井映見、『清須会議』の小日向文世などベテラン勢が揃った。13年振りに運命の再会を果たした幼なじみ3人の、恋と友情を描いた究極のラブストーリー。 小学生の頃からの夢だったアクアプランツの店「トラッシュ」を開店した遠山智史(山田孝之)。ある日、トップモデルの森川鈴音(長澤まさみ)が「トラッシュ」を訪れる。アルバイトとして雇ってくれという鈴音に戸惑う智史だったが、なぜか彼女に懐かしさを感じていた。実は鈴音は離れ離れになっていた幼なじみの滝川花梨だった。再会を喜び合う2人は、音信不通となっていたもう1人の幼なじみ、五十嵐佑司(塚本高史)に会いにいくことにする。しかし、彼は事故に遭ってしまい、昏睡状態だった。時を同じくして、花梨の秘密も次第に明らかになっていく。彼女に残された時間はあとわずかだった…。 |
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『そのときは彼によろしく スタンダード・エディション』
・発売日:DVD発売中・販売元:東宝 ・発売元:博報堂DYメディアパートナーズ・小学館 ・価格:¥3,800円+税 © 2007「そのときは彼によろしく」製作委員会 |