ニュースでその話題を見ない日はないと言えるほど、紛争や自然災害、そして病気など、世界にはあまたの問題がある。『感染列島』は、新型のウイルス感染症と闘う医師を描いた映画だ。 |
救命救急医・松岡剛が働く東京のとある病院。そこに急患の男性が運ばれてきた。患者は吐血や高熱、全身けいれんを起こしており、どのワクチンも効かない。そして男性は死亡。以降、同様の患者は増える一方で、病院も町もパニック状態になっていく。そこへ世界保健機関(WHO)から小林栄子が派遣され、松岡ら病院のスタッフと共に、この危機を乗り越えようとする。松岡を妻夫木聡、栄子を檀れいが演じたオリジナル脚本作品で、カンヌ映画祭でも話題となった。 |
撮影は新潟県などで行われ、舞台となった病院は2007年まで使用されていた旧新潟市民病院。ロケの際には外壁の塗り替えや、内装のリフォームなどをしたそう。撮影は2008年に行われたため、少し前まで本物の病院として機能していた場所。そのため、主演の妻夫木は緊張感や臨場感を抱いたという。現在この病院は取り壊され、跡地には定期検診などを行う新潟検診プラザが建っている。 |
新潟駅を挟んで、検診プラザとは反対方向の海側へ車で約15分行くと、感染症の舞台となった病院からはイメージできないほどの、のんびりできるスポットがある。そこは新潟市水族館「マリンピア日本海」。イルカショーやペンギン、トドなど動物たちについての解説を楽しんだり、約40種類の魚類が展示された日本海大水槽や、円柱水槽に漂うクラゲの姿に癒されたりできそうだ。夏休みが終わり、大人が行くにはちょうどいい時期かもしれない。 人は多くの困難を乗り越えて成長していく。でも、行き詰った時にはふらりと旅に出てみるのもいいだろう。 |
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監督:瀬々敬久 『64ロクヨン 前編/後編』の瀬々敬久が監督と脚本を手掛けたパニック・エンターテインメント。人類が体験したことがない新型ウイルスの爆発的伝播が、現実の社会や人々にどのような影響を与えるか、“感染拡大”の恐怖をリアルなアプローチで描く。主演は、『悪人』で新境地を見せた妻夫木聡と、『武士の一分』で銀幕デビューを飾った檀れい。そのほか、国仲涼子や爆笑問題の田中裕二、池脇千鶴、カンニング竹山、佐藤浩市、藤竜也ら、実力派キャストが集結。「疫病と人類の戦い」という深遠なテーマに真っ向から挑む、新機軸のパニック・ムービー。 正月明けの市立病院。救命救急医・松岡剛(妻夫木聡)の元に1人の急患が運び込まれてきた。高熱、けいれん、吐血、全身感染ともいえる多臓器不全。これらはすべて新型インフルエンザに想定された症状だが、何かが違う。あらゆるワクチンが通用せず、有効な治療法が見つからないままついに患者は死亡してしまった。さらに、同僚の医師・安藤(佐藤浩市)をはじめとする医療スタッフや、外来・入院患者たちまでもが院内感染してしまい、病院はたちまちパニック状態に。ウイルスの猛威はとどまるところを知らず、恐るべき速度で全国的にまん延していた。このままでは感染患者は数千万人を超え、都市機能は停止、経済が破綻をきたして日本の社会は崩壊してしまう。ついに感染爆発(パンデミック)までのカウントダウンが始まった―。 |
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『感染列島 スタンダード・エディション』
・発売日:発売中・発売元:TBS・東宝 ・販売元:東宝 ・価格:¥3,800円+税 © 2009 映画「感染列島」製作委員会 |