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年始めに、今年やってみたいことを考えたり、大きな目標を立てたりした人も多いだろう。いざ取り組むとなると順風満帆とはいかないのが世の常だが、多少の悩みや苦労があるからこそ達成感を得られるものなのかもしれない。『マエストロ!』は挫折を味わったオーケストラの楽団員が、復活の舞台を目指す物語である。 |
中央交響楽団の若きヴァイオリニストでコンサートマスターの香坂。不況のあおりを受けて一度は解散に追い込まれた同楽団だったが、ある日、香坂の元に楽団再結成と、演奏会開催の話が持ち掛けられる。しかし、指定された練習場所に行くとそこは廃工場で、指揮者は天道という無名の男だった。薄汚れてとても音楽家には見えない天道だったが、実は、その男こそオーケストラを再結成した張本人だったのだ―。監督は『破門 ふたりのヤクビョーガミ』の小林聖太郎。香坂を松坂桃李、天道を西田敏行が演じている。 | ![]() |
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この映画は、神奈川県横浜市のみなとみらいなどで撮影が行われた。コンサートホールとして登場するのは、「横浜みなとみらいホール」である。“海の見えるコンサートホール”として親しまれている音楽専用のこのホール、大ホールには「光」を意味する“ルーシー”という愛称のついたパイプオルガンがある。ここでは定期的に「オルガン・1ドルコンサート」が開催されており、1ドル、または100円で本格的なオルガン演奏が聴けるので、気軽にクラシックに触れたい人にお勧めのイベントだ。 |
みなとみらいには、このホールだけでなく、さまざまな施設がある。大観覧車で有名な「よこはまコスモワールド」や、ショップ・レストランが入っている「横浜ランドマークタワー」、海に浮かぶヨットの帆をイメージした外観の「ヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテル」など。また、24時間営業の「横浜みなとみらい万葉倶楽部」では毎日、熱海・湯河原からタンクローリーで運ばれてくる源泉を使用した温泉につかることができる。 海風に吹かれるには少し寒い季節だが、休み明けの頭をスッキリさせ、気持ちを切り替えるにはちょうどよい場所。心機一転、今年の第一歩を踏み出そう。 |
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![]() ![]() ![]() 監督:小林聖太郎 ![]() ![]() 原作は、第12回文化庁メディア芸術祭マンガ部門で優秀賞を受賞した、さそうあきらの「マエストロ」。監督は『毎日かあさん』の小林聖太郎、脚本は『八日目の蝉』で第35回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞した奥寺佐渡子が務める。舞台に映画にと、精力的に活動する実力派・松坂桃李と、日本映画界の顔・西田敏行が初共演。それぞれ初めての楽器演奏と指揮に挑戦し、松坂は約1年にわたりヴァイオリンの特訓を行ったことが話題となった。さらに、10代に圧倒的な人気を誇るシンガー、miwaが映画初出演。天才フルート奏者あまねを天真らんまんに演じた。また、本作のために“奇跡のピアニスト”辻井伸行がエンディングテーマを書き下ろしたことも話題に。西田の指揮指導・指揮演技監修を務めた、日本を代表するマエストロ佐渡裕と共に奏でる“本物の音楽”が、映画全体に興奮と感動を与える。 ![]() ![]() 若きヴァイオリニスト香坂(松坂桃李)の元に、解散した名門オーケストラ再結成の話が舞い込む。しかし、練習場は廃工場、集まったのは再就職先も決まらない「負け組」楽団員たちと、アマチュアフルート奏者のあまね(miwa)だった。合わせた音はとてもプロとは言えず、不安が募る。そこに現れた謎の指揮者・天道(西田敏行)。再結成を企画した張本人だが、経歴も素性も不明、指揮棒の代わりに大工道具を振り回す始末。自分勝手な進め方に楽団員たちは猛反発するが、次第に天道が導く音の深さに引き込まれていく。だが、香坂だけは天道の隠された過去を知り、反発を強めてしまう。そして迎えた復活コンサート当日、天道が仕掛けた“本当の秘密”が明らかになる。 ![]() |
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『マエストロ!』
・発売日:発売中・発売元:アスミック・エース ・販売元:松竹 ・価格:¥3,300+税 ©2015『マエストロ!』製作委員会 ©さそうあきら/双葉社 |