映画で観た、あの場所に行ってみよう!ストラーダスクリーン名場面ロケ地ガイド
【今月の映画】めがね
「大切なのは、焦らないこと」。ゆったり時が流れる島
鹿児島県の最南端に位置する与論島。青い海と白い砂浜、熱帯の色鮮やかな花など、美しい自然の中で“放っておかれる”自由な時間は何にも代え難い極上の時間だ。映画では「たそがれる」というキーワードが多く使われ、目には見えない島の魅力も描かれる。サンゴ礁が隆起してできたといわれるこの島。小林聡美演じるタエコが、もたいまさこ演じる“さくらさん”の自転車の荷台に乗って帰るシーンが撮影された印象的な道も、日の高い時間は道全体が真っ白に輝く。ここでは1日数回、飛行機が上空を間近に通り、離発着の様子を見ることもできる。
タエコがあてどなく歩き、ここに腰掛ける島民とあいさつを交わすなど、劇中で何度も登場する防波堤。ビーチを見渡せる心地よい場所なので、同じようにここに腰掛けて、風に吹かれながらのんびりと過ごしたい。漁港では早朝に競りも行われ、離島ならではのさまざまな魚介類を見学することもできる。
本作を象徴するシーンの一つである、島民たちの朝の日課、「メルシー体操」が行われたのは寺崎海岸。エメラルド色の海と白い砂が一面に広がり、心が解き放たれる。隣接するトゥマイビーチには雄の龍、寺崎海岸には雌の龍の形をした岩があり、夫婦龍の伝説に沿って「龍の住む浜」とも呼ばれる島内屈指のパワースポットだ。さらさらの砂浜をはだしで歩くと実に心地よく、つい体操を始めたくなってしまうかも。
続いて映画の中で「ハマダ」として登場する宿泊施設。海を一望できる小高い丘の上に建ち、亜熱帯の植物が開放感を醸すこの施設には実際に泊まることもできる。映画に使われたペンションタイプの他に、オーシャンビューのホテルタイプの部屋も。また、「大切なのは、焦らないこと」という名言が生まれた食堂は、ロケのために作られた施設だが、自由に見学できるようになっている。映画に登場する看板犬ケン(役名「コージ」)にも会えるので、ぜひ訪れてみては。
ロケ地・「与論島」の魅力
美しい海・空・自然に囲まれた、別名「癒しの島」と呼ばれる島。鹿児島、奄美、琉球の文化が入り混じった独特の風土で、「エンゼルフィッシュの形」と例えられる島の周囲は、紺碧の海とサンゴ礁、白い砂浜で彩られている。

●住所:鹿児島県大島郡与論町茶花32-1(ヨロン島観光協会)
●TEL:0997-97-5151(ヨロン島観光協会)
●URL:http://www.yorontou.info/
●アクセス:
 飛行機/鹿児島空港から日本エアコミューター(JAC)で約1時間15分
 フェリー/那覇港から約4時間
何が自由か、知っている。
Staff&Cast

監督・脚本:荻上直子
出演:小林聡美
市川実日子 加瀬 亮 光石 研
もたいまさこ 他

Introduction

南の海辺を舞台に、人生を見つめ直す人々を緩やかに描いたスローライフ・ムービー。監督・脚本は、フィンランドの日本食堂を舞台に穏やかな日常を描いて話題となった『かもめ食堂』の荻上直子。小林聡美を再び主演に迎え、荻上作品常連のもたいまさこが共演。その他、光石研、市川実日子、加瀬亮ら個性溢れる俳優陣が脇を固める。

Story

春先の風が強い日、タエコ(小林聡美)は海辺の小さな町に着いた。それはしばらくの間、見知らぬ場所で誰にも邪魔されない時間を過ごすために。しかし、彼女の元に次々と現れるの現実の枠をはみ出したような一風変わった三人の住人たち。宿の主人ユージ(光石研)、この町の高校教師ハルナ(市川実日子)、春の間だけこの町に住むというかき氷屋のサクラ(もたいまさこ)―。とある海辺の町で、そんな三人とタエコとの間に、不思議な時間が流れていく。

『めがね』
・発売日:発売中
・発売元・販売元:バップ
・価格:¥5,800+税 (Blu-ray)
 ©めがね商会