エレベーターの扉がタイムトラベルの入り口となっている宿「本能寺ホテル」。そうとは知らない繭子(綾瀬はるか)が迷い込んだのは、「本能寺の変」を翌日に控えた織田信長の元だった―。2017年公開の映画『本能寺ホテル』に登場するホテルの外観には、京都市右京区にある「東映太秦映画村」内に建てられたロケセットが使用された。その他の細かなカット割りは、京都市左京区を中心とした寺社などで行われているが、人気エリアである京都の神社仏閣巡りにおいては、数多くのロケマップやウェブサイトが存在するだろう。そこで今回は、旅を彩る「京都の秋の旬」にスポットを当ててみたい。 |
京都をはじめとした関西では、「かぶら」の名が用いられることも多い「カブ」。中でも京都は「京かぶら」や「聖護院かぶ」など“ブランド京野菜”に指定された品種の産地として知られ、11月から本格的な旬を迎える。市内の飲食店で供される「かぶら蒸し」は、寒さが募るこの時期にピッタリ。お土産の定番なら「千枚漬け」は外せない。そのほか、「かぶら」をモチーフにした季節限定和菓子なども目を楽しませてくれる。発見の連続により京都散策の幅が広がるはずだ。 |
今や日本全国に普及し、幅広く親しまれている「しば漬け」が、京都の伝統的な漬物であることはご存じだろうか。独特の色合いを出すのに欠かせない“ちりめん赤シソ”は、「三千院」で有名な京都・大原の特産品だ。漬物液や合成着色料を使用しない“本来のしば漬け”が手に入るのも本場ならでは。老舗の名店がしのぎを削るここ京都で、ロケ地巡りついでに漬物店巡りをすれば、自分好みの逸品を見つけられるだろう。 |
11月から12月にかけては、ユズの旬でもある。京都市右京区の北西部に位置する「水尾」は、鎌倉時代の天皇がこの地にユズを植えたのが始まりとし、「ユズ発祥の地」として知られている。鍋料理はもちろん、ゆず風呂やゆず菓子など、汎用(はんよう)性が高いのもユズの魅力。この時期、ユズを使用した“おもてなし”を用意してくれる宿も多い。こうしたちょっとしたサプライズは、劇中に登場する「本能寺ホテル」の仕掛けと同様、旅の奥行きを一気に深めてくれる。触れた者にしか分からない自分だけの思い出を、ぜひ秋の京都で。 |
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監督:鈴木雅之 綾瀬はるか×堤真一×鈴木雅之監督による『プリンセス トヨトミ』の製作・出演チームが再結集し、「本能寺の変」を題材に描いたオリジナル歴史ミステリー。織田信長の命を救うべく奔走する、現代からやってきた女性・繭子を綾瀬はるかが演じ、天下統一を目前にした名将・織田信長を堤真一が演じる。さらに、信長に仕える森蘭丸役を演じるのは濱田岳。その他、嶋政宏や風間杜夫など、実力派俳優陣が脇を固める。 倉本繭子(綾瀬はるか)は、ふとしたきっかけで京都の路地裏に佇むレトロな宿“本能寺ホテル”に宿泊することに。なんとそこは戦国時代につながる不思議なホテルだった。一方、時は1582年。天下統一を目前に控えていた織田信長(堤真一)は、森蘭丸(濱田岳)ら少数の家臣団と共に京都・本能寺に滞在していた。そこへ見慣れない格好の女・繭子が一人、寺に迷い込んでくる。その女は、400年後の世界からやってきた現代人。繭子は訳の分らぬまま信長と交流を深めるうち、次第に信長の人間性に引かれていく。そして、自分が迷い込んだその日が、「本能寺の変」が起きる前日である事に気付き…。 |
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『本能寺ホテル』スタンダード・エディション
・発売日:発売中・発売元:フジテレビジョン ・販売元:ポニーキャニオン ・価格:¥3,800+税 ©2017 フジテレビジョン 東宝 ホリプロ |