突然、原因不明の病により意識不明の状態に陥った麻衣(土屋太鳳)と、先が見えない中で毎年、結婚式場の予約を入れ続ける恋人の尚志(佐藤健)。数年後、意識が戻った麻衣は、尚志との思い出をすべて忘れていたのだった―。2017年公開の映画『8年越しの花嫁 奇跡の実話』は、動画をきっかけに話題となった実在する夫婦の物語。そのロケは主に岡山市で行われ、2人がデートを重ねた庶民的な飲食店も数多く登場する。 |
そこで今回は、総務省の家計調査(2016〜2018年平均)から見えた岡山県のソウルフードを追ってみよう。岡山市民がカキにかける支出は、広島市に続いて全国第2位。中でも日生(ひなせ)地方のカキが有名で、その旬は11月から3月中旬まで。かきフライや焼きがきもいいが、せっかくならカキ入りのお好み焼き「日生カキオコ」にチャレンジしてみたい。備前市には発祥の店とされる老舗があるほか、岡山市内の飲食店でも提供している。 |
続いては麺。岡山市民の麺類の消費量は、岐阜県高山市に次いで全国第2位。さすが、笠岡ラーメンを筆頭に、数々の名店が軒を連ねるラーメンの激戦区だ。しかし、麺の家計調査が、“家庭における消費量”であることに注目してみよう。岡山市民は、どのような麺を買っているのか。その答えの一つが「クルード スパゲティ式めん」という、地元メーカーによるロングセラー商品である。常温保存できる麺を炒めて、トマト味の付属ペーストを加えれば昔懐かしいナポリタン風の味が楽しめる。スーパーなどで見かけたら、お土産にぜひ。 |
次点が続く中、堂々の全国1位に輝いたのは、意外なことに菓子パン(品目名:他のパン)の消費量だった。そしてここでも、地元メーカーの活躍がうかがえる。テレビ番組で紹介され、全国的にその名を知られることとなった「岡山木村屋」のロングセラー商品「バナナクリームロール」だ。麻衣と尚志も食べて育ったに違いない“岡山の味”を堪能するもよし、吉備津神社、鬼ノ城、犬島など、桃太郎伝説にちなむ名所を巡るのもよし。ソウルフードをお腰につけて、旅の仲間を増やしてみては。 |
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監督:瀬々敬久 岡山県在住のカップルに起こった奇跡の実話を基に描くラブストーリー。主演は『るろうに剣心』シリーズの佐藤健。結婚式目前にして原因不明の病により昏睡(こんすい)状態に陥ってしまう花嫁を『兄に愛されすぎて困ってます』の土屋太鳳が演じる。監督は『64 ロクヨン 前・後編』の瀬々敬久。脚本はNHK連続テレビ小説「ひよっこ」を手掛けた岡田惠和が担当する。 結婚を約束したカップル、尚志(佐藤健)と麻衣(土屋太鳳)。結婚式を間近に控え幸せ絶頂だったある日、原因不明の病が突然、麻衣を襲い意識不明となってしまう。数カ月の間、出勤前に毎朝、数時間かけて病室を訪れる尚志。そんな尚志を心配した麻衣の両親は「もう麻衣のことは忘れてほしい」と涙ながらに面会を拒絶するが、尚志は諦めず麻衣のそばで回復を祈り続けるのだった。そして2人が結婚を約束してから8年、ついに最高の奇跡が訪れる―。 |
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『8年越しの花嫁 奇跡の実話』
・発売日:発売中・発売・販売元:松竹 ・価格:DVD ¥3,800+税 ©2017映画「8年越しの花嫁」製作委員会 |