1960年代の長崎を舞台に、ジャズに魅了された高校生たちの青春を描いた小玉ユキの人気コミック「坂道のアポロン」を、『ホットロード』など青春映画の名手・三木孝浩監督が映画化。知念侑李演じる薫、中川大志演じる千太郎、小松菜奈演じる律子らが、音楽に友情に恋にと情熱をほとばしらせる爽やかな青春ムービーだ。この映画が撮影されたのは、原作者・小玉ユキの出身地である長崎県の佐世保市。本作では、美しい自然とアメリカ文化が香る港町・佐世保ならではの開放的な雰囲気をたくさん味わえる。 日本最西端にあるリアス式海岸の群島・九十九島は佐世保屈指の観光スポット。島の数は大小合わせて208もあり、その密度は日本一。劇中にも登場した180度のパノラマを楽しめる展望台「展海峰」で絶景を眺めるもよし、遊覧船やシーカヤックで海を楽しむもよし。他にも海の幸を味わったり無人島体験をしたりとその楽しみ方はさまざまだ。 |
千太郎と薫が、ディーン・フジオカ演じる淳兄と共に即興でセッションしたのが、佐世保市街地にあるジャズバー。昭和20〜30年代初頭、ジャズの聖地と呼ばれた佐世保。市街地にはジャズバーや外国人が多く集まるバーが軒を連ねており、ちょっとした外国気分が味わえる。ジャズのリズムに身を任せながら、お酒を楽しむ粋な夜もいいだろう。 |
佐世保のグルメといえば、ご存知「佐世保バーガー」。佐世保市名物の手作りハンバーガーの総称で、昭和25年頃、米海軍関係者からレシピを聞き作ったことからその歴史が始まったといわれている。「地元の食材を使い、注文を受けてから作る」というのが定義。お店によって味もサイズもさまざまなので、公式の「佐世保バーガーマップ」をお供に、ぜひ食べ比べをしてみよう。 |
世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産の一つとして登録されている「黒島天主堂」は、明治35年にマルマン神父の指導の元、島の信者たちによって建てられたレンガ造りの教会堂。黒島特産の御影石や有田焼磁器タイルが美しい教会では、感動的なクライマックスシーンが撮影された。現在、この教会は改修工事中(2021年3月まで予定)のため、一部のみの見学となっている。なお、教会堂の見学は事前に連絡が必要なのでご注意を。 |
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監督:三木孝浩 テレビアニメ化もされた小玉ユキの同名漫画を映画化。長崎・佐世保を舞台に東京から転校してきた主人公が、友達、恋、そしてジャズと出会い、自ら人生を切り開いていく10年を描いた物語。孤独な転校生・薫を演じるのは本作で初の単独主演を務める知念侑李。薫のクラスメイト・千太郎を中川大志、薫が思いを寄せる律子を小松菜奈がそれぞれ演じる。監督は『青空エール』『ホットロード』などの三木孝浩。 医師として病院に勤める西見薫(知念侑李)のデスクには笑顔で写る3人の高校生の写真が飾られていた―。10年前の夏、転校先の高校で誰もが恐れる不良の千太郎(中川大志)と、運命的な出会いを果たした薫。ジャズのドラムをたたく千太郎と、幼少からピアノを弾いていた薫は、音楽で絆を深めていく。ピアノとドラムでセッションし、それを見守る千太郎の幼なじみ・律子(小松菜奈)と3人で過ごす日々。やがて薫は律子に恋心を抱くが、律子の思い人は千太郎だと知る。切ない三角関係ながら、ジャズセッションを楽しんでいたが、幸せな青春は長くは続かず、ある事件を境に、千太郎は2人の前から姿を消してしまう。 |
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『坂道のアポロン』通常版
・発売日:発売中・発売元:アスミック・エース/小学館 ・販売元:東宝 ・価格:DVD ¥3,800+税 ©2018 映画『坂道のアポロン』製作委員会 ©2008 小玉ユキ/小学館 |