映画で観た、あの場所に行ってみよう!ストラーダスクリーン名場面ロケ地ガイド
【今月の映画】小さな恋のうた
沖縄とアメリカのチャンプルーを楽しむ旅
組踊やエイサーなど沖縄伝統芸能をはじめ、音楽シーンをリードするアーティストを輩出している“芸能の宝庫”沖縄。そんな沖縄出身のバンドの一つ、モンパチこと「MONGOL800」の名曲「小さな恋のうた」にインスパイアされた本作は、佐野勇斗、森永悠希、山田杏奈、眞栄田郷敦、鈴木仁らが演じる高校生たちが、仲間の死やアメリカ人少女との友情、バンド活動を通して成長していく姿を描いた熱き青春映画だ。本作の主なロケ場所となったのは沖縄本島中部。絶景スポットや沖縄文化、さらにアメリカンカルチャーなど、新旧の沖縄の魅力がギュッと詰まったこのエリアを探索してみよう。
米軍基地が近くにある沖縄市の中心地、愛称“コザ”。嘉手納基地のゲートから続く「ゲート通り」には、【BAR】【CLUB】【TATOO】など英語で書かれた看板の店が立ち並び、その景観はまるでアメリカにいるかのようだ。かと思えば、劇中にも登場した沖縄のソウルフードである天ぷら屋をはじめ、昭和の雰囲気そのままの「ゴヤ中央市場」など昔ながらのお店もあり、アメリカ文化と沖縄文化がチャンプルーされたディープな街の雰囲気を楽しめる。
半年にわたる楽器の練習を経て、キャスト陣が臨んだ迫力の演奏シーンは本作のハイライトの一つだが、沖縄市は音楽の街としても有名。“オキナワンロック”が生まれた地であり、毎年ここで開かれる「沖縄全島エイサーまつり」は沖縄最大規模を誇っている(2020年度は開催中止)。ゲート通りにある多目的音楽施設「コザミュージックタウン音市場」は、音楽の街として象徴的な建物だ。
観覧車が目印で、アメリカのウエストコーストをイメージした一大リゾートタウン「美浜アメリカンビレッジ」から、車で10分ほどの距離にある「宮城海岸」は、主人公たちがギターを背負い歩いていた海岸。ダイビングやサーフポイントとして有名で、ソフトコーラルが一面に広がった海中はお花畑のように鮮やか。波の音を聞きながら、ゆっくりと沈んでいく夕日を眺めるロマンチックなひとときをどうぞ。
ロケ地・「沖縄市」の魅力
旧盆に帰ってきた先祖の霊を送り出すための祭り“エイサー”。体に響く大太鼓や三線の音、一糸乱れぬ手踊りなど、勇壮な踊りは見る者の魂を震わせるだろう。今年は残念ながらイベントの多くが中止となっているが、「コザミュージックタウン音市場」にある「エイサー会館」ではエイサーの歴史や文化を楽しみながら学べる。その迫力をぜひ体感してみよう。

●マップコード:33 591 634*13
●住所:沖縄県沖縄市上地1−1−1 コザミュージックタウン106(コザフィルムオフィス)
●TEL:098-989-5566
●URL:http://koza-fo.com/
●アクセス:
空路/那覇空港利用。国内線旅客ターミナル前からバス「胡屋(ゴヤ)」バス停下車。約90分
車/那覇空港→沖縄自動車道「沖縄南IC」を経て国道330号線を通り市内へ。
届け。あなたに―。
Staff&Cast

監督:橋本光二郎
出演:佐野勇斗 森永悠希 山田杏奈
眞栄田郷敦 鈴木 仁 トミコクレア 他

Introduction

沖縄出身のバンド「MONGOL800」が2001年にリリースした楽曲「小さな恋のうた」をモチーフに描く青春映画。主演は『3D彼女 リアルガール』『ちはやふる 結び』の佐野勇斗。その他、森永悠希、山田杏奈、眞栄田郷敦など若手俳優陣が集結。沖縄の高校生が、バンド活動を通じて家族や友人、米軍基地に暮らす同世代の少女など大切な人たちに思いを届ける姿を描く。監督は『orange オレンジ』『羊と鋼の森』の橋本光二郎。

Story

日本とアメリカ、フェンスで隔てられた2つの国が存在する沖縄の小さな町で、高校生の亮多(佐野勇斗)は、慎二(眞栄田郷敦)、航太郎(森永悠希)、大輝(鈴木仁)と共にバンドを組んでいた。自作の歌で人気を集め、東京のレーベルからスカウトされた彼らはプロデビューすることに。しかし、亮多と慎二が交通事故に遭い、慎二は死亡、亮多は一時的な記憶喪失となり、バンドは行く先を見失ってしまう。そこに現れた1曲のデモテープと米軍基地に住む一人の少女。フェンスの向こう側の友に思いを届けるため、彼らは再び楽器を手に取り立ち上がる。

『小さな恋のうた』
・発売中
・発売・販売元:東映ビデオ
・価格:DVD ¥4,700+税
(C)2019 「小さな恋のうた」製作委員会


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