ある日、某大学のミステリー愛好会に一通の脅迫状が届く。そして予告どおり、夏合宿先のペンション「紫湛荘(しじんそう)」で密室殺人が起きる。果たして、ホームズとワトソンを自称する明智恭介(中村倫也)と葉村譲(神木隆之介)は、この不可解な謎を解けるのか−。国内のミステリー賞を総なめにした今村昌弘のミステリー小説『屍人荘の殺人』は2019年、同名の映画として公開された。そのロケは日本各地で行われたものの、主にアウトドアのシーンで千葉県内に実在する施設が使われた。 |
まず、バーベキュー広場の撮影が行われたのは、千葉県君津市にある「長崎キャンプ場」だ。千葉県屈指の紅葉の名所として知られる亀山湖畔公園に隣接した施設で、この時期なら、遊覧船で紅葉狩りも楽しめる。亀山湖と周辺の自然は、君津市の「次世代に伝えたい20世紀遺産」に指定されており、ぜひ、釣りなどのウォーターイベントと組み合わせて堪能してみよう。なお、利用はデイキャンプのみで宿泊不可、定休日は12月1日から3月31日となっている。 |
続いて、屋外フェスの舞台となったのは、千葉県市原市に位置する「いちはらクオードの森」。広さ117ヘクタールに及ぶ大自然は林野庁より「生活環境保全林」に指定され、同市が管理している。その一部が、バーベキュー広場やキャンプ場として利用できる仕組みだ。営業は年末年始を除き通年となっている。2020年10月現在、日帰りバーベキューのみ利用可能だが、11月下旬からは、毎年恒例となる「森のイルミネーション」が開催される予定。 |
一方、千葉県成田市の「成田ゆめ牧場ファミリーオートキャンプ場」は、牧場に隣接した広大な敷地で自由な楽しみ方のできるアウトドアスポットだ。キャンパーは、別施設となる同牧場の優待利用券を購入できる。また、「一般サイト」のほか、電化製品が使える「電源サイト」を併設している点もありがたい。ただし、映画のロケ地には使われていないのでご注意を。 こうした屋外キャンプ場なら換気は十分なので、“密室化”を避け、心許せる家族や友人とレジャーを楽しむことができるだろう。 |
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監督:木村ひさし 「第18回本格ミステリ大賞」など、3つの国内主要ミステリーランキングで1位を獲得した今村昌弘による同名ミステリー小説を実写映画化。ミステリー小説オタクの大学生を神木隆之介が、私立探偵の顔も持つ美人女子大生を浜辺美波が、大学でミステリー愛好会会長を務める先輩を中村倫也がそれぞれ演じる。その他、塚地武雅やふせえりなど、個性豊かな俳優陣が集結。監督はテレビドラマ「99.9 刑事専門弁護士」などを手掛ける木村ひさしが務める。 神紅大学のミステリー愛好会に所属する葉村譲(神木隆之介)と明智恭介(中村倫也)は、学内の事件を推理する自称“ホームズとワトソン”。しかし葉村はミステリー小説オタクなのに全く推理が当たらない万年助手で、会長の明智に振り回される日々を送っていた。そんなある日、2 人の前に剣崎比留子(浜辺美波)という謎の美人女子大生探偵が現れ、ロックフェス研究会の合宿への参加を持ち掛ける。3人が向かった先は山奥に佇むペンション【紫湛荘(しじんそう)】。そこに次々と現れるクセものだらけの宿泊者。葉村たちは想像を絶する異常事態に巻き込まれ、立てこもりを余儀無くされる。 |
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『屍人荘の殺人』
・発売中・発売元:アミューズソフト ・販売元:東宝 ・価格:DVD ¥3,800+税 (C)2019「屍人荘の殺人」製作委員会 |