『ウォーターボーイズ』『ハッピーフライト』の矢口史靖監督が、三浦しをんのベストセラー小説「神去なあなあ日常」を映画化。ひょんなことから林業研修プログラムに参加することになったイマドキの都会の若者が、重労働の仕事に心を折られつつも、成長していく姿をコミカルに描いている。映画の舞台となった三重県は、県土の3分の2が森林という緑豊かな県。今回はロケ地となった中南勢エリアを中心に、木の魅力を感じられるスポットをご紹介しよう。 |
物語に登場する「神去村」の舞台となったのは、杉の名産地である津市美杉町。国道368号から真福院の山門に至る約1.5kmの道に並ぶ500本余りの山桜は「三多気の桜」として「さくら名所100選」に選ばれている。趣のある古木のトンネルはどこを見ても絵になるが、特に真福院近くの山桜は、棚田とかやぶき屋根との光景が日本の原風景を思わせ、人気の撮影スポットとなっている。 |
日本最高位の神社と称される伊勢神宮。大紀町にある瀧原宮は、伊勢神宮の正宮(内宮・外宮)に次いで尊い別宮で「遙宮」(とおのみや)といわれている。深い杉の木立に囲まれた長い参道を抜けると、共に天照坐皇大御神御魂(あまてらしますすめおおみかみのみたま)がご祭神の瀧原宮と瀧原並宮が並び建っている。御宮の間にそびえ立つ樹齢数百年を数える立派な杉の木や清流に設けれらた御手洗場(みたらしば)など、厳かな空気に自然と背筋も伸びるはず。 |
奈良・三重・和歌山の三県にまたがる熊野古道。伊勢神宮と熊野三山を結ぶ伊勢路は、古くから「伊勢に七度、熊野に三度」という言葉の通り“祈りの道”として人々に親しまれてきた。多気町にある女鬼峠(めきとうげ)は、お伊勢参りを済ませ熊野へ向かう巡礼者たちが、最初に超える峠だ。2本のわだちが今もくっきりと残る「轍跡」や千枚岩の岩盤を堀割って通した道など、難工事であった当時の人々の苦労がしのばれる。 |
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監督:矢口史靖 直木賞作家・三浦しをんのベストセラー小説「神去なあなあ日常」を映画化した青春エンターテインメント。都会育ちの少年が田舎の村で林業に奮闘する姿をコミカルに描く。監督を務めるのは、『ウォーターボーイズ』『スウィングガールズ』などのヒット作を手掛けてきた矢口史靖。『寄生獣』など数々の大作で主演を務めてきた染谷将太が主人公の勇気を演じるほか、共演に『世界の中心で、愛をさけぶ』で知られる長澤まさみをはじめ、伊藤英明、優香ら実力派俳優陣が名を連ねる。 大学受験に失敗し、彼女にも振られ散々な状態で高校を卒業した平野勇気(染谷将太)。ある日、目に留まった林業研修プログラムのパンフレットの表紙でほほ笑む美女につられ、ケータイの電波も届かない田舎の神去村で林業の研修へ参加することに。だが、同じ人間とは思えないほど凶暴で野生的な先輩・ヨキ(伊藤英明)や想像を絶する現場の過酷さに、勇気は早くも逃げ出したくなる。しかし、パンフレットの美女・直紀(長澤まさみ)が村に住んでいることを知り、そのまま田舎暮らしと林業を続けていくことを決意するが…。 |
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『WOOD JOB! 〜神去なあなあ日常〜』
・発売日:Blu-ray&DVD発売中・発売元:TBSテレビ ・販売元:東宝 ・価格:Blu-ray ¥4,700(税抜) DVD ¥3,800(税抜) (C)2014「WOOD JOB!〜神去なあなあ日常〜」製作委員会 |