奥平大兼×鈴鹿央士という今注目の若手俳優がW主演を務める本作は、日本の劇映画で初めて「eスポーツ」を題材にした青春映画だ。同じ高校だが接点もなく性格もバラバラな3人が、にわかチームを結成し「全国高校eスポーツ大会」出場を目指していく。 Z世代ならではの距離感を絶妙に描いたこの物語は、徳島の高校生たちの実話がベースとなっている。撮影も実際にモデルとなった生徒たちが通った阿南工業高等専門学校をはじめ、彼らの地元・南阿波を中心に行われた。今回はそんな本作のロケ地・徳島県南部の南阿波エリアをめぐってみよう。 |
物語の主人公、達郎(鈴鹿央士)・翔太(奥平大兼)・亘(小倉史也)が暮らす町の舞台となったのは、うみがめの産卵地としても知られる日和佐エリア。現在は町の合併により、美波町となったが、地元の人々には“日和佐”の名でおなじみだ。 四国88カ所第23番札所である薬王寺は、そんな日和佐のシンボルで、厄除けの寺院として全国的にも有名である。聖武天皇の勅願によって726年に行基菩薩(ぎょうきぼさつ)が建立したとされ、33段の女厄除け坂、42段の男厄除け坂では、一段ごとにお賽銭をお供えしながら上がると、身に降りかかる厄難が落ちると言われている。劇中では、達郎が学校から帰宅するシーンで、赤と白のコントラストが印象的な楼閣、瑜祇塔(ゆぎとう)を見ることができる。 |
海・山・川と自然に恵まれた南阿波エリアはドライブもオススメ。美波町と牟岐町を結ぶ約17kmの観光道路・南阿波サンラインは、リアス式海岸の断崖に沿って作られており、カーブを曲がるごとに変化に富んだ海沿いの景色が楽しめる。4カ所ある展望台から眺める、険しくも美しい海岸線と雄大な太平洋の景色は圧巻だ。 |
主演の3人が撮影の合間によく食べていたのが、徳島のご当地グルメ・徳島ラーメン。今や全国的に知られるこのラーメンは3種のスープと豚バラ・生卵が特徴だ。スープは、こってり豚骨しょうゆの「茶系」、まろやか豚骨の「白系」、あっさり鶏ガラの「黄系」がある。小松島市と阿南市を結ぶ県道130号沿いには徳島ラーメンの店が点在しているので、それぞれ食べ比べるのも楽しい。 |
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『PLAY! 勝つとか負けるとかは、どーでもよくて』 ・発売日:DVD発売中・発売元:株式会社ハピネットファントム・スタジオ ・販売元:株式会社ハピネット・メディアマーケティング ・価格:DVD:4,400円(税込) (C)2023映画『PLAY! 〜勝つとか負けるとかは、どーでもよくて〜』製作委員会 |
監督:古厩智之 【eスポーツ】を題材にした日本初の劇映画である本作は、徳島の高等専門学校を舞台に実在した生徒をモデルに描く青春映画。本音を語らず微妙な距離を保ついまどき世代を、時に笑いを誘いながら等身大に映し出す。今をときめく奥平大兼と鈴鹿央士というふたりの若手有望株を主人公に、数々の青春映画の傑作を世に送り出してきた古智之監督がメガホンをとった。また企画・プロデュースは、「サクラ大戦シリーズ」等を手がけ、ゲーム界のレジェンドと称される、広井王子。 勧誘ポスターに興味を持った翔太(奥平大兼)は、このポスターを作った張本人で1学年先輩の達郎(鈴鹿央士)に連絡を取る。1チーム3人編成の<ロケットリーグ>出場をもくろむ達郎は、人数合わせとしてたまたま席が近かった亘(小倉史也)を残り1枠にロックオン。なかば強引にYESを取り付けてチームが成立!はじめは全く息の合わなかった彼らだったが、次第に競技に魅せられ、東京での決勝戦を目指す…。 |