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読み書きができないまま大人になった男が、最愛の妻へ感謝のラブレターを書こうと奮闘した実話をもとに、『今日も嫌がらせ弁当』の塚本連平が監督・脚本を務め、映画化。笑福亭鶴瓶が主人公・保を、その妻・皎子を原田知世が演じる。撮影は、モデルとなった西畑保さんが暮らす奈良市を中心に行われた。今回は、古都・奈良で西畑夫妻の思い出の地を巡っていこう。 |
| 奈良観光を語るうえで欠かせない存在が、愛らしい鹿たちが出迎えてくれる奈良公園だ。総面積約511ヘクタールという広大な敷地内には、世界遺産の東大寺・興福寺・春日大社をはじめ、奈良を代表する歴史的名所が隣接している。その奈良公園の一角にある「荒池園地」は、明治時代に築かれた池を中心に芝生が広がり、柳が揺れる池畔のベンチは、訪れる人々の憩いの場となっている。本作では、このベンチが西畑夫妻の思い出の場所としてたびたび登場。 | ![]() |
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同じく奈良公園内にある「猿沢池園地」は、若き日の保(重岡大毅)と皎子(上白石萌音)が、デートの待ち合わせをした場所だ。池畔から望む興福寺五重塔と、その塔影が池の水面に映る景色が美しい。また、“猿沢池の月”は、“東大寺の鐘”や“春日野の鹿”などと並び、奈良を象徴する風景「南都八景」のひとつとして知られている。若き日のふたりに思いを重ねながら、奈良ならではの情景を味わいたい。 ※現在、興福寺五重塔は保存修理工事中のため、外観は見られません。 |
| 近鉄奈良駅や奈良公園からほど近い奈良町周辺でも、本作の撮影が行われた。元興寺の旧境内を中心に広がるこの一帯は、江戸から明治にかけての町並みが今も残る情緒豊かなエリアだ。当時の暮らしや文化を体感できる「奈良町にぎわいの家」や「ならまち格子の家」をはじめ、格子造りの町家を活かしたカフェやギャラリー、雑貨店などが立ち並ぶ。歴史の息づかいを感じながら、散策を楽しもう。 | ![]() |
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監督・脚本:塚本連平 映画『35年目のラブレター』は、文字の読み書きができない夫が、35年間連れ添った妻へ感謝を伝えるため人生で初めての手紙に挑む実話を映画化したヒューマンドラマ。戦後の混乱期を生き抜いた夫婦の深い絆を、静かで温かな眼差しで描く。監督は『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』などで知られる塚本連平。主演は、人間味あふれる演技に定評のある笑福亭鶴瓶と原田知世。脇を固めるのは重岡大毅、上白石萌音ら実力派俳優陣。人生の喜びと切なさが胸に沁みる一作だ。 戦時中の貧しい家庭に育ち、読み書きができない西畑保(笑福亭鶴瓶)は、運命的に出会った皎子(原田知世)と結婚するが、その事実を打ち明けられずにいた。若き日の保(重岡大毅)と皎子(上白石萌音)の愛が育まれる中、秘密が露見しても、皎子は変わらず保を支え続ける。定年後、保は妻への感謝を伝えるラブレターを書くため、夜間中学へ通い、仲間と共に学び始める。一字一字、文字と向き合いながら、長年の想いを綴ろうと奮闘する夫と、それを静かに見守る妻の絆を描く、心温まる物語。 |
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