![]() |
映画『万引き家族』(第71回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞)の是枝裕和監督が『花束みたいな恋をした』の人気脚本家・坂元裕二とタッグを組んだヒューマンドラマ。ある日、小学校で起きた子ども同士のケンカ。それは一見ささいなことのように思えたが、やがてメディアをも巻き込む大きな出来事へと発展していく……。息子を愛するシングルマザー、学校教師、子どもたち。3つの視点から描かれる事件の真相とは――? “大きな湖のある郊外の町”を舞台にしたこの心を揺さぶる物語は、長野県諏訪地域が舞台としている。今回はそんな彼らの日常の風景を巡ってみよう。 |
| 長野県のほぼ中央に位置する諏訪地域は、諏訪大社をはじめ、歴史ある寺社や宿場町の面影が残るエリア。映画の舞台となった“大きな湖”とは、信州最大の湖・諏訪湖のこと。遊覧船やカヌーなどのアクティビティはもちろん、時間や季節によって表情を変える湖の姿も大きな魅力のひとつだ。澄んだ青が広がる朝、幻想的な夕暮れ、そしてすべてを飲み込むような深い闇に包まれる夜――刻々と趣を変えていくその姿は、劇中でも印象的に描かれている。夏の湖上花火や冬の「御神渡り」も、この地ならではの風景だ。 | ![]() |
![]() |
湊(黒川想矢)、依里(柊木陽太)、伏見校長(田中裕子)がそれぞれの思いを抱えながら渡った橋は、諏訪湖にかかる釜口水門で撮影された。天竜川の起点である釜口水門は、過去に頻発した天竜川の氾濫を防ぐために昭和11年に初代が建設、現在の水門は昭和63年に造られた2代目である。隣接する入場無料の「釜口水門水の資料室」では、水門の構造模型や過去の災害について展示があり、当時の状況を知ることができる施設だ。 |
| 諏訪湖を見下ろす高台に鎮座する手長神社は、古くから地域の信仰を集めてきた由緒ある古社。御社殿が裏鬼門(南西)の方に向けて建立されているのが特徴で、古くから鬼門除け・方位除けの守護神としても信仰されている。社殿へと続く長い石段では、湊と依里が放課後に遊んでいる風景が描かれた。 | ![]() |
![]() |
|||||||||
|
|||||||||
|
|
監督:是枝裕和 『万引き家族』の是枝裕和監督と、『花束みたいな恋をした』などで人気を博す脚本家・坂元裕二が初タッグ。音楽は海外でも第一線で活躍した坂本龍一が担当し、奇跡のコラボレーションが実現した。出演は、安藤サクラ、永山瑛太、田中裕子ら実力派と、二人の少年を瑞々しく演じる黒川想矢と柊木陽太。さらに高畑充希、角田晃広、中村獅童など豪華キャストが集結。いったい「怪物」とは何か。登場人物それぞれの視線を通した「怪物」探しの果てに、私たちは何を見るのか。結末に心揺さぶられる圧巻のヒューマンドラマ。
大きな湖のある郊外の町。息子を愛するシングルマザー、生徒思いの学校教師、そして無邪気な子供たち。 |
|