映画で観た、あの場所に行ってみよう!ストラーダスクリーン名場面ロケ地ガイド
【今月の映画】嘘八百 京町ロワイヤル
京都 茶の湯の世界に触れる旅
千利休の幻の茶器を巡る、空振りばかりの古物商と落ちぶれた陶芸家のだまし合いを、中井貴一と佐々木蔵之介のW主演により軽妙なタッチで描いた映画『嘘八百』。その続編となる『嘘八百 京町ロワイヤル』では舞台を大阪・堺から古都・京都へ移し、今度は古田織部の幻の茶碗“はたかけ”を巡って大ばくちを仕掛けていく。観光名所が盛りだくさんの京都だが、今回はロケ地に限らず「お茶」をテーマにしたおすすめのスポットをご紹介。京都文化を育んだ奥深き茶の湯の世界に触れてみよう。
前作のお宝として登場したのは千利休の形見といわれる茶器。わび茶の完成者であり茶聖とも称せられる千利休の活躍は、学問の神様・菅原道真公を祭る「北野天満宮」でも見ることができる。天正15年(1587年)、九州平定を終えた豊臣秀吉は、ここ北野天満宮で大茶会・北野大茶湯(きたのおおちゃのゆ)を催した。ここで利休は茶頭の一人として陣頭指揮を任されたのだ。商人、町人、武家など身分を越えて約800人もの人々が集まった茶会は、さぞかしにぎやかだったことだろう。人々への茶立てに供する水は、今も境内に残る「太閤井戸(たいこういど)」からくんだと伝えられている。
ところで、京都には奥深き茶わんの世界を知る美術館がいくつかある。茶の湯の世界で茶わんとは単なる道具にあらず。夏は涼しげに冬は暖かく、季節を写し取るものであり、また茶わんそのものの色や形、高台に至るまでその意匠を鑑賞する芸術でもあるのだ。本作のお宝として登場した古田織部の世界を知るなら「古田織部美術館」、茶わんの格付け1位といわれる楽焼のことなら「楽美術館」、京都らしい鮮やかさが魅力の清水焼を見るなら「清水焼の郷会館」へ。じっくり鑑賞して、則夫(中井貴一)のような目利きを目指そう。
劇中のクライマックス、やり手の古美術店・嵐山堂を相手に、“骨董コンビ”チーム一同がいよいよ大勝負へ打って出る舞台として登場したのが、東本願寺の飛地境内地である「渉成園(しょうせんえん)」だ。国の名勝に指定されている池泉回遊式庭園で、春は梅や桜、夏はショウブ、秋は紅葉と四季折々の景色が楽しめる。劇中ではハラハラドキドキの展開となったが、美しい庭園を眺めるひとときは心穏やかにしてくれるだろう。
ロケ地・「京都」の魅力
京都では毎月決まった日時に神社仏閣、公園などでさまざまな市が開かれている。京都のシンボルであり、国宝の五重塔がある東寺では毎月第1日曜に「ガラクタ市」、21日に「弘法市」が開催されているほか、北野天満宮では毎月25日に「天神市」が、平安神宮では毎月第2土曜に「平安楽市」が開催されている。骨董市やハンドメイド市、朝市など、市によって品ぞろえが違うので、自分だけの“お宝”を探してみよう。

●マップコード:7 617 679*00
●住所: 京都市中京区河原町通三条上ル恵比須町427番地 京都朝日会館3階(京都市メディア支援センター)
●アクセス:
飛行機/伊丹空港利用、大阪空港交通で約60分
電車/JR東海道・山陽新幹線利用、京都駅下車
車/名神高速道路「京都南IC」から市内へ

屍人荘の殺人

『嘘八百 京町ロワイヤル』

・発売中
・発売元:東映ビデオ
・販売元:東映
・価格:DVD ¥3,800+税
(C)2020「嘘八百 京町ロワイヤル」製作委員会
嘘が愛に転じて、福となる!?
Staff&Cast

監督:武 正晴
出演:中井貴一 佐々木蔵之介
広末涼子 友近 森川 葵 山田裕貴
坂田利夫 前野朋哉 木下ほうか 宇野祥平 塚地武雅 桂雀々
吹越 満 坂田 聡 Blake Crawford
冨手麻妙 山田雅人 浜村 淳 国広富之
/竜 雷太/加藤雅也 他

Introduction

日本映画界を代表する俳優・中井貴一と佐々木蔵之介が、古物商と陶芸家にそれぞれ扮(ふん)し、だまし合いの大騒動を繰り広げるコメディーシリーズ第2作。古都・京都を舞台に、2人が幻の茶器にまつわる人助けに乗り出す。新キャストとして「謎の京美人」役を広末涼子が演じる他、友近、森川葵らが前作から続投。監督の武正晴、脚本の足立紳による『百円の恋』コンビも続投する。

Story

贋(がん)物仕事から足を洗った古美術商・小池則夫(中井貴一)と陶芸家・野田佐輔(佐々木蔵之介)。京都と堺でそれぞれ再出発をしたのもつかの間、あるテレビ番組に過去をスッパ抜かれて開運人生に暗雲が。そんな則夫の前に現れたのは謎の京美人・橘志野(広末涼子)。志野から、千利休の弟子にして「天下一」と称された古田織部の幻の茶器<はたかけ>をだまし取られたと聞いた則夫は、境から佐輔を呼び寄せ、愛と正義の贋物作戦に乗り出す。ところが、その茶器の背景にはとてつもない陰謀が渦巻いていた。