映画で観た、あの場所に行ってみよう!ストラーダスクリーン名場面ロケ地ガイド
【今月の映画】52ヘルツのクジラたち
自然の中で自分を見つめなおす旅
2021年本屋大賞を受賞した町田そのこの同名小説を、杉咲花主演で映画化。家族に人生を搾取されてきた貴瑚(杉咲花)は、海辺の町で母に虐待され「ムシ」と呼ばれる少年(桑名桃李)と出会う。貴瑚は、かつて絶望の淵にいた自分を救ってくれた安吾(志尊淳)に想いを馳せながら、少年の未来のために動き出す――。魂の再生を描く物語の舞台となった海辺の町は、主に大分県で撮影されている。今回は、貴瑚の新たな人生を彩る佐賀関の風景をめぐってみよう。
瀬戸内海と豊後水道に面し、海と山に抱かれたまち・大分市。別府湾沿いを東へ車を走らせると、田ノ浦にたどり着く。ここは貴瑚の家の舞台となった場所で、穏やかな海が広がる田ノ浦ビーチを中心に、芝生の人工島「田ノ浦アイル」や遊歩道から別府湾の眺めが楽しめる。南国ムード漂うロマンチックな風景は雰囲気満点。
本作タイトルの〈52ヘルツのクジラ〉とは、他の仲間には届かない高い周波数で鳴く、孤独なクジラを指すが、実はここ田ノ浦でも2004年にザトウクジラが迷い込み、数カ月にわたって滞在した記録がある。実際にクジラと出会う機会はまれだが、海の生きものの魅力に触れるなら、大分マリーンパレス水族館「うみたまご」を訪れてみよう。「動物たちとなかよくなる水族館」をテーマに、約500種・1万5,000点の生き物を展示する館内では、イルカのダイナミックなジャンプや愛嬌たっぷりのセイウチのパフォーマンスを間近で楽しめる。
貴瑚の住む家から防波堤へと向かう道として映し出されるのが「佐賀関漁港」。ここは、大分を代表する高級ブランド魚「関あじ」「関さば」が水揚げされる漁港として知られている。豊後水道の中でも潮流が速い“速吸の瀬戸”と呼ばれる特殊な海域で一本釣りされた魚は、身の締まりの良さと独特の旨味が魅力。港町ならではの新鮮な味わいを、ぜひ現地で堪能したい。
ロケ地・「福水漁港」の魅力
貴瑚が初めて少年と出会うシーンは、大分市の東端、佐賀関半島にある福水漁港が舞台となった。この閑静な漁港では、迫力ある雨のシーンが撮影された。福水漁港の近くには、豊後水道を望む300度のパノラマが楽しめる関埼灯台や県内最大の天体望遠鏡やプラネタリウムを備えた「JX金属 関崎みらい海星館」もあり、海と空の雄大な景色を体感できる。

●マップコード:624 331 183*77
●住所:大分県大分市佐賀関 福水漁港
●アクセス:大分自動車道・大分ICより車で約1時間

【取材協力】
大分市ロケーションオフィス
●住所:大分市荷揚町2番31号
●電話番号:097-578-7749
●URL:https://www.oita-location.net/

【観光情報はこちら】
おおいた市観光ナビ
●URL:https://www.oishiimati-oita.jp/

52ヘルツのクジラたち

『52ヘルツのクジラたち』

・発売日:Blu-ray&DVD発売中
・発売・販売元:ギャガ
・価格:Blu-ray:6,050円(税込)
DVD:4,950円(税込)
(C)2024「52ヘルツのクジラたち」製作委員会
その声は、あなたに届く。
Staff&Cast

監督:成島 出
出演:杉咲 花
志尊 淳
宮沢氷魚/小野花梨 桑名桃李
金子大地 西野七瀬 真飛 聖
池谷のぶえ/余貴美子/倍賞美津子

Introduction

本屋大賞を受賞した町田そのこの同名小説を原作に、社会の片隅で「声」を失った人々の再生を描く感動作。監督は『八日目の蝉』『ソロモンの偽証』など人間ドラマに定評のある成島出。主演は『湯を沸かすほどの熱い愛』で数々の新人賞を受賞した杉咲花。共演に『帝一の國』『ミステリと言う勿れ』の志尊淳をはじめ、宮沢氷魚、小野花梨ら実力派キャストが集結し、心に傷を抱えた人々が出会い、静かに希望を見出していく姿を丁寧に描き出す。

Story

家族に人生を縛られ、生きづらさを抱えてきた三島貴瑚(杉咲花)は、ある出来事をきっかけに東京を離れ、海辺の町の一軒家で新たな生活を始める。そこで彼女は、母親から「ムシ」と呼ばれ、虐待を受けて声を発することができない少年(桑名桃李)と出会う。少年との交流を通して、かつて自分の声なきSOSに気づき、救いの手を差し伸べてくれた岡田安吾(志尊淳)の存在を思い起こす貴瑚。さらに、恋人となる新名主税(宮沢氷魚)、親友・牧岡美晴(小野花梨)との関係の中で、彼女は少しずつ自分自身と向き合っていく。



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