おまかせひと串: レバー、つくね、 白玉(うずらの卵)、 ししとう/ ぼんじり、もも、 砂肝、皮
タレは『鳥しき』から受け継ぎ、継ぎ足ししているもの。気っ風のいい大将との会話もまた、重要な“調味料”に違いない
炭は紀州備長炭を使用し、強火で焼き上げる。大将のご実家は祖父の代から続く焼鳥屋『鳥えい』(田園調布)で、自身は幼少期から鶏の扱いを学んできたという
総ひのき造りのコの字カウンターの中央には、ねじり鉢巻をキリリとしめた若き大将が。
席はすべて焼き場から目の届く距離にあり、大将自らが熱々の串を供してもてなす。店に飲み物以外の献立表はなく、食事すべてが「おまかせ」方式。客はストップを伝えるまで、伊達鶏をメインとした串を堪能できる。
酒や油、ダシ醤油など全7種の調味料をハケで塗り分けながら焼く技は、ミシュランガイド一ツ星の『鳥しき』(目黒)が伝えたもの。
鶏肉本来の旨みを引き出す絶妙な調味加減に、
もう1本、もう1本……と手が止まらない。
タレは『鳥しき』から受け継ぎ、継ぎ足ししているもの。気っ風のいい大将との会話もまた、重要な“調味料”に違いない
「おまかせ」の〆に供される、貝のやさしいダシの味が沁みる炊き込みご飯と鶏清湯スープはすっきりとした飲み口