中ちらし 3300円
小肌、煮イカ、煮帆立など、江戸前の仕事ネタが満載。握り、ちらし共に内容は仕入れや季節で異なる
写真手前左から玉子、イクラ、穴子、紋甲イカ、天然真鯛、本マグロの中トロ、真カジキの赤身、キュウリとカンピョウの巻き物。煮切りはつけないのがこの店の流儀だ
明治時代の屋台をルーツに持つこの店が、神田に店を構えたのは昭和23年(1948)のこと。4代目・取出隆二氏は「変えないこと、変わらないこと」をモットーに、伝統の江戸前寿司で多くのファンを惹きつける。シャリは佐渡島産のコシヒカリを使用。長年愛用する特製釜で炊き上げ、やや固めの仕上がりに。酸味、甘みのバランスに優れたキリッとした味わいが、寿司ネタを引き立てる。扱うネタはすべて天然モノ。中でも光るのは、やはりひと仕事したネタたちだ。しっかり〆た小肌、甘いタレに漬けた煮帆立、柔らかな煮イカや穴子など。鮮やかな手付きで仕上げる握りか、美しく盛り付けた吹き寄せ風のちらしか。どちらを選んでも、粋な江戸前を堪能できる。
小肌、煮イカ、煮帆立など、江戸前の仕事ネタが満載。握り、ちらし共に内容は仕入れや季節で異なる