にぎり「梅」 3300円
写真手前左から穴子、玉子。中央左から真鯛、中トロ、シマアジ。上左からホッキ貝、キス。ネタの内容は仕入れや季節により変更する。握り6貫に鉄火巻き3切れが付く「松」は2420円
この店のづけの美味しさを堪能できる「小づけ丼」は2200円
なんと清々しい味わいか。マグロのづけをひと口食べて、そう思う。表面だけに煮切りの味が染み、かすかな酸味を感じる赤身の旨さはそのまま。づけ丼は、ほどよい酸味のシャリの上にづけを8切れ。たっぷりのミョウガと針海苔ものせ、香りよいわさびをアクセントに添える。すべてが絶妙なハーモニーを奏で、あっという間にペロリ、である。江戸前寿司の始祖と言われる華屋与兵衛の流れを汲む店ゆえ、ネタの良さ、技法の素晴らしさは言わずもがな。塩をして酢にくぐらせ、おぼろをかませて握るキス。ホッキ貝は湯引き後に塩をして、甘酢にくぐらせる。どれもひと手間かけた最高の寿司ダネばかり。今年5月に77歳になられる五代目親方の腕前に、ただ酔いしれたい。
写真手前左から穴子、玉子。中央左から真鯛、中トロ、シマアジ。上左からホッキ貝、キス。ネタの内容は仕入れや季節により変更する。握り6貫に鉄火巻き3切れが付く「松」は2420円