ちらし「梅ごのみ」3000円
赤酢のシャリを重箱に敷き詰め、針海苔とスッキリした酸味が際立つガリのみじん切り、かんぴょう、酢蓮を乗せたら、マグロの赤身と中トロ、小肌、白身、赤貝、車エビ、穴子、玉子、イクラなどのネタを散らしていく。まさに芸術品のような仕上がりに見とれてしまう。握り、ちらし共に、ネタの内容は季節や仕入れにより異なる
握り8貫、巻き物半分、それにお椀が付く。写真手前左から車エビ、タイラ貝、中トロ、シマアジ。写真中央左からマグロ赤身、小肌、イカ、穴子。巻き物はかんぴょう巻き
文久元年(1861)創業。暖簾をくぐり店内へ入ると、白木の一枚板カウンターに船底天井という趣のある空間が広がる。ここで味わえるのは、150年以上の伝統を今に伝える正統な江戸前寿司だ。例えば、寿司政を代表するネタである小肌。季節によって〆加減は変わるものの、やや強めの酢〆が、赤酢を利かせたまろやかなシャリにことのほか合う。昼のお決まりは握り、ちらし共に3000円、4000円、5000円の3種類を用意。握りを頼めば1貫ずつ供される寿司の旨さにため息をつき、ちらしなら重箱に散りばめられた色鮮やかな寿司ネタの数々に目も舌も魅了される。映画監督の山本嘉次郎、作家の山口瞳など、名だたる著名人を虜にした寿司を心ゆくまで楽しみたい。
赤酢のシャリを重箱に敷き詰め、針海苔とスッキリした酸味が際立つガリのみじん切り、かんぴょう、酢蓮を乗せたら、マグロの赤身と中トロ、小肌、白身、赤貝、車エビ、穴子、玉子、イクラなどのネタを散らしていく。まさに芸術品のような仕上がりに見とれてしまう。握り、ちらし共に、ネタの内容は季節や仕入れにより異なる