天ぷら老舗の味をカジュアルに楽しむ天丼&重

天藤

蓋を開けた瞬間の見た目から
ヤラれる 王道の浅草天丼

天丼 2200円

基本的にはエビ、キス(取材時はハゼ)、季節の野菜、かき揚げがのる。油は太白ゴマ油など3種を配合。衣は薄過ぎず食べ応えがあるようにする。コクのあるタレは継ぎ足しで味を調整 

天丼の名店が多い浅草だが、芯からシビれるヤツなら『天藤』だ。まずは蓋付きの器がいい。ちょんとはみ出たエビもいい。たまらず開ければ立ち上る湯気の下に並ぶ王道ダネの共演。大きなかき揚げだって入るんだから、ビジュアルだけで目尻が下がる。さて味はと言えばたっぷり染みたタレが一見濃そうだが、しょっぱくなく旨みが深いのでペロリとイケる。素材によってドボンとタレに漬けるか、上から掛けるか、バランスを考えて調整しているんだそう。タレは明治35年の創業から継ぎ足しで、東京大空襲の時は店主が抱えて逃げたとか。まさに店の命。今は4代目夫妻がしっかり守る。

穴子 1000円

穴子はホクッと香ばしい。カラリと揚げた骨は酒のつまみにも。『天藤』の「藤」は初代の名前「藤蔵」から

天藤
  • MAPコード:770 170*61
  • 東京都台東区浅草1-41-1
  • TEL:03-3841-5802
  • 営業時間:10時半〜17時(食材が無くなり次第終了)
  • 休日:月
  • カウンターあり、全15席/全席禁煙/予約不可/カード不可/サ・お通し代なし
  • 交通:つくばエクスプレス浅草駅から徒歩3分、地下鉄銀座線ほか浅草駅1番出口から徒歩5分