使うのは指定養鰻池から仕入れる愛知県三河一色産のもの。毎年6〜 7月頃から8月末頃までは身も皮もとろとろっと柔らかい新仔も登場する。 4代目は、他店で8年修業して家業を継いだ。
ザラメを加えた芳醇なタレの、
艶やかな照りが食欲をそそる。
愛される町のうなぎ屋さんとはこういう店のこと。温かい接客、良心的な値段、何より誠実な仕事の姿勢。それらの要素が目に見えない空気感となり、絶妙な居心地のよさを生み出している。ルーツは何と江戸時代。駿河国(静岡)の宿場でうなぎを出していたそうで、昭和初期に東京で再出発した。現在、焼き場に立つのは4代目の康晴さん。
「基本に忠実に」の心は味に宿る。ザラメを加えた少々甘めのタレは色も照りも艶やかで、ほろりと崩れる身は舌を包み込む優しい食感だ。一方、皮目をパリッと焼いた白焼きは酒を呼ぶ。ならば店名の由来となった酒の流れを汲む「菊源氏」を一献。沁みるねえ。
白焼きは皮目を強めに焼いて香ばしく仕上げる。プルンとした食感が口で弾ける煮こごりはうなぎの身もたっぷり入る。
※記載している価格は、すべて税込価格です。
- MAPコード:826 490*15
- 東京都文京区本駒込4-42-3
- TEL:03-3821-1006
- 営業時間:11時半〜14時、16時半〜20時(いずれも売り切れ次第終了)
- 休日:火
- 全24席/全席禁煙/予約が望ましい/カード不可/サ・お通し代なし
- 交通:JR山手線ほか田端駅北口から徒歩8分