この日は、成田産キタワセと千葉在来を九一で（手前）、秩父在来５年熟成と１年熟成のブレンド（奥右）、同じく５年熟成の秩父在来に挽きぐるみ粉を混ぜて（奥左）
毎日変わる蕎麦の味
挽き方も配合もその時々で
自由闊達に打ち上げる
蕎麦を語る菊谷さんの顔はいつだって少年のようだ。蕎麦打ちしたいがために店をやっているんじゃなかろうか、とさえ思う。菊谷さんの蕎麦には決まりがない。品種、産地、挽き方、配合、熟成、つなぎの量は毎日変わる。とくれば、この日の蕎麦全種を「唎き蕎麦」で味比べするのが断然いい。そしてまた次訪れた時は、全く違う蕎麦を楽しめるってわけだ。肴は焼き味噌、板わさ、わさび漬と、昔ながらの蕎麦屋のアテ。胃にたまらず、あくまで蕎麦を美味しく味わうためのものなのだ。お銚子１、２本で切り上げて蕎麦にいく。ここではそれが正解だ。
深い旨みのかけ汁に本葛でとろみをつけ、平飼いの有精卵を散らす。玉子がたっぷり絡み蕎麦の風味をやさしく包む
※記載している価格は、すべて税込価格です。
- MAPコード：853 123*17
- 東京都豊島区巣鴨4-14-15
- TEL:03-3918-3462
- 営業時間：11時半〜14時半、18時〜20時半（20時LO）、土11時半〜14時半、17時半〜20時（19時半LO）、日・祝11時半〜14時 休日：月（祝と4のつく日は営業、翌休）
- 個室あり、全24席／全席禁煙／予約可（昼は11時半入店のみ）／カード可／サなし、アルコール注文のみお通し代100円
- 交通：都営三田線巣鴨駅A3出口から徒歩10分