脇目もふらずこの店に入っていく男性客に倣った。旨いに違いない。「昔は中国人シェフもいた本格広東料理店でね、他店の倍もする値段だったのに繁盛したそうなの」。教えてくれたのは女将さん。今はカツ丼など品書きも増えたが、90年変わらぬ定番ならラーメンだ。「特別なこだわりはないんです」と4代目は謙虚だが、いやいや豚骨、煮干し、鶏皮など素材の旨みをスッキリまとめた味は見事です。料理はどれも手作りを大事にした誠実さが伝わってくる。先客はあんかけ揚げワンタン。これも昔からの名物で、パリパリ食感に甘酢餡が絶品。チャーハンとセットもいいね。

楽楽ライスセット （チャーハンと あんかけ揚げワンタン）
950円

チャーハンはチャーシュ ーのタレを使う醤油ベースの味。ニンジンや豚挽き肉などが入る。名物の揚げワンタンは女将さんが調理を担当。具は醤油と生姜などで味付けした豚挽き肉で、よく練ることが旨さの秘訣とか。餃子とシューマイも女将が作る人気の味