千葉産のカタクチイワシを使う煮干しベースのスープは上品。 縮れの細麺がよく合う。チャーシューも大判。煮卵は糸で切って飾りを施す心遣い
記憶の1ページに刻みたい、
流行りとは別次元の味
こう言っちゃ何だが、イマドキのラーメン職人が束になって挑んでもこの味はきっと出せないだろう。最先端とは対極にあるもの、それが昭和6年創業『春木家本店』の中華そば。そう、旨さだけじゃない歴史をまとう味というやつだ。すべてが昔ながら。50年以上使う手動の製麺機も。年代物の秤も。「原始的です」と笑う3代目は何と3歳から店を手伝っていたそうで、曰く「淡々と」伝統を守る。個性が違う2種の小麦を配合した自家製麺はコシと滑らかさを併せ持ち、上質なスープは煮干しが香るホッとする味。常連客は言う。「子供や孫のラーメンデビューはこの店で」。
炙った豚バラ肉は白髪ねぎと相性抜群
- MAPコード:720 369*26
- 東京都杉並区天沼2-5-24
- TEL:03-3391-4220
- 営業時間:11時〜15時、17時〜20時
- 休日:木
- 全36席/全席禁煙/予約可/カード不可/サ・お通し代なし
- 交通:JR中央線ほか荻窪駅北口から徒歩10分