八百年の歴史を持つ大鰐温泉。
古びた銭湯から近代的な旅荘が隣接する街並。「温故知新」にふれるやすらかな風情があります。
平川の清流の傍らに居並ぶ温泉宿。雑然とした中にも温かな風情を感じさせるたたずまいが連なります。ここ川沿いの湯宿を中心に、大鰐の「湯ッコ」は津軽の奥座敷として古くから親しまれてきた、いで湯の里です。
明治28年(1895)には奥羽本線大鰐駅が開業したことから温泉場は大勢の湯治客で賑わいました。また娯楽を求める人のために花柳街が栄えたのもこの頃です。肌は雪のように白く、情けの深い津軽芸者は人気が高く、全盛期は芸妓・酌婦ともに、当時としてはかなりの数に及んだといいます。
近隣の市町村を凌ぐ一流割烹やカフェーが軒を連ね、人力車はひっきりなしに往来しました。時代は移り変わり、様相も変貌しましたが、その華やかな面影は今も町並みのいたるところに残されています。
(大鰐温泉旅館組合公式サイトより引用)